昨日もそうでしたが、最近、韓国では中国関連の記事が溢れています。今日紹介するのも、「中国が傲慢な理由(題の一部)」というコラムです。
ですが、なんというか、「中国が韓国に対してどう思っているのか」を論じる内容なのに、「韓国が世界をどう思っているのか」を論ずる内容にも見えます。内容は、一言で、『もっとお金持ちにならないと、見下される』というものです。以下、韓国経済から引用してみます。<<~>>が引用部分となります。
<<・・中国には「店が大きくなると店員が客を見下す」という言葉があります。社会主義国家 中国、北朝鮮と血盟関係を持っている中国と、自由民主主義国家である韓国が思想と理念で友達になる理由はありません。過去30年間の韓中関係は、徹底した利害関係で発展しました。韓中は思想と理念体制の同志ではなく、徹底した経済的利益の同伴者であるだけです。
過去、中国は韓国企業を「社長様」、「お兄様」としながら尊待する(※礼遇する)時代がありました。ところが今、中国は韓国を「チング(友)」としか見ていません。国際関係においては、力があれば堂々とできるし、お金があれば大きな声が出せます。しかし、力がなく、お金が足りなくなれば、みすぼらしくなります。 「社長」の地位から「隣の家に住む友」に変わった韓国の対中関係変化の背景には「経済力」があります。
中国人口の28分の1に過ぎなかい韓国は、1990年代半ばには中国国内総生産(GDP)の83%に達しました。韓国の資本と技術が力を発揮する時期でした。しかし、昨年末基準で韓国のGDPは中国の10分の1水準に墜落し、これが中国が韓国を友として見る理由になりました。結局、韓中関係で中国人の態度変化は、店が大きくなった店舗の店員の態度変化だとみなすことができます。
根本的な問題は、韓国が中国経済力の10分の1以下になれば、中国の態度の変化は期待できないという点です。韓国が中国に堂々とし、大声が出せるようになるには、中国が持っていないものを持っていなければなりません。韓国の経済力が今より少なくとも2倍から5倍は大きくなければならないという意味です・・>>
国力とされるいろんな基準の中で、経済、金融関連が大きな力を発揮するのは事実です。でも、この記事を読んだとき、私は『中国がお金のことで韓国を見下すという話なのに、なぜか韓国がお金のことで他国を見下すという話になっている』と感じました。そう、これでは、韓国が「私は中国とまったく同じ価値観を持つ国だ」と告白しているようなものです。
8日と9日に、連続で「地位が高くなったから、他人に配慮するのがふさわしいと考えるのはおかしいではないか(過去エントリー)」、「韓国社会は、名声(地位)だけ見て、名誉は見ていないのではないか(過去エントリー)」という内容をエントリーしたから、でしょうか。どうしてもこの内容は、「同じ価値観を持った二人」がその価値観の上で喧嘩しているようにしか見えません。
もっとも気になったのは、「礼遇」の逆の意味として「友(チング)」を使っている点です。個人的に、友だちは、少なくとも私的な関係においては上下関係から自由になるというイメージがありますが。それではいけないのでしょうか。
最後に告知ですが、毎日3回更新を心がけてきましたが、今日は正午の(11時~12時あたりの)更新はパスします。申し訳ございませんが、次の更新は17時~18時あたりになります。
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