2020年朝鮮日報「もう韓国に『良い大統領』は出現しない。いずれ、『文在寅大統領がまだマシだった』と嘆く日が来るだろう」

2020年11月、いつもの朝鮮日報とはちょっと違う記事がありました。「もう韓国で、国民が望んでいるような大統領は出てこない。実現可能性はほぼ無いにせよ、大統領制を撤廃したほうがいい。いまは想像もできないが、『それでも文在寅大統領がまだマシだった』と嘆く日が来るだろう」、という内容です。オチは後にして、まず引用してみます。朝鮮日報です<<>>が引用部分となります。

<<・・韓国民には大統領直線制は民主主義そのものとして認識されている。しかしそれでも、「もう大統領制は終わりにしなければならない」と言わざるを得ないのは、国民が望む「良い大統領」はもう出現してくれそうにないからだ。偉大な大統領の時代はずっと前に終わった。文在寅大統領よりもっとひどい大統領が次々と増えていくことになるだろう。

私たちの政治風土で、『良い』人は大統領になれない。より大衆迎合的で、より無責任で、より近視眼的で、より二重的で、より偏向的で、国民の分裂により長けていて、より扇動的で、より卑怯で、より恥知らずな人が大統領に当選される可能性がずっと高い。これらすべての問題を隠す「ショー」をよりうまく出来た人が、大統領になる可能性が高いのだ。

 

儒教的人習に慣れている韓国で、検察、警察、国税庁、国政院、軍、全行政部署を指揮下に置き、国会と裁判所まで掌握する大統領は、事実上、『王』となる。王は、長年にわたって育成されるものでなければならない。韓国政治には、大統領の材木を育てるシステム自体がない。普通の人が、その時の運によって王になるのだ。「なりゆき大統領」だ。周りからあまりにもチヤホヤされ、いつからか、自分が哲人王か何かになった勘違いに陥る。いわゆる「プレジデント・ハザード」だ。

浅はかな知識しかない個人の偏見を、未来への「ビジョン」のように話すと、自分の魂を持たない官僚たちが、根拠を操作することがあっても、それを執行する。「民主主義ではなく、文主主義だ」とはよく言ったものだが、金主主義、李主主義、朴主主義がこれからも続くだろう。負けた野党は、『反対のための反対』だけを繰り返し、与党が潰れることばかり祈るだろう。政権は、そんな野党を潰すためにすべての権力を動員する。5年間ずっと、戦いばかりだ。これが大統領制の下、与党・野党関係の本質である。

何より深刻なのは、大統領制の弊害が国民を分裂させてお互いを敵視するようにしてしまった事実だ。地域間の感情的衝突が大統領選挙の勝敗と一体化してしまった。国民が政治に関心を持つのはともかく、まるで選挙結果によって自分の勝敗が決まるように心を砕く姿は、普通とは言えない。大統領になろうとする人々はこれを利用し、さらに助長する。この亡国の風潮を取り除く唯一の方法は「王」を取り除くことであろう。帝王のような大統領制と、敵対しあう両党の存在は、ネットにより、その弊害がさらに大きくなっている・・>>

 

プレジデント・ハザードですが・・迫りくるムンパたちから逃げて生き延びる内容かな。想像しただけで超絶イヤです。さて、ソース記事、結果論としては、そして韓国政治・分裂の現状を書いた文としては、十分成立すると思います。しかし、分析においては、私は「逆です」と思っています。個人的な意見ですが、大統領制が韓国社会を二分させたのではなく、日本好きの韓国社会が大統領制をそう変質させたのです。実際、大統領制って他の国にもあるじゃないですか。つい二日前に、「右派も左派も『二分法をやめろ』と騒いでいる」というエントリーを書いたばかりだから、かもしれませんが。しかし、朝鮮日報が保守派大統領を皮肉って「李主主義、朴主主義」と書くとは、記者さん、よほど嘆いているようですね。

 

 

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