2005年、韓国の国会議員が、横田めぐみ氏のお父さん(横田滋さん)に送った手紙の内容

昨日お伝えした、韓国独立有功者団体「光復会」の金元雄(キムウォンウン)会長。急に、会長の座から辞任しました。

いままで無数に日本に対して謝罪や「真正性」を要求したキム会長でしたが、結局、自分の責任に対する謝罪はありませんでした。謝罪した部分は、「騒ぎを起こしたことで、光復会の名誉に傷をつけた」ことだけで、他の部分については、「(自分ではなく職員が勝手に使っただけだという趣旨で)私に、人を見る目がなかった」「朝鮮日報の攻撃だ」が、主な内容です。

文化日報はこの件について、<<・・ 今回、問題になった不正資金の助成と横領疑惑などに関しては、キム会長は何も知らない、関わってもいないという話になる。 彼は、辞退する際にも、特定のメディアのせいにし、悔しいと抗弁した。マスコミが横領疑惑を報道したことは、『親日清算のために戦ってきた私に対する攻撃』だと規定したのだ・・>>としています。特定のメディアとは、朝鮮日報、TV朝鮮(朝鮮日報系列のケーブル局)のことです。

新しい情報はここまでですが、本ブログでは何度も「キム会長は国会議員だった頃、横田めぐみさんのことで、許せない内容の手紙を書いた」としながらも、ソースをちゃんと提示したことが無かった気がします。2006年5月16日に、この横領犯が横田めぐみさんのお父さん、横田滋さんに何を言ったのか、紹介したいと思います。当日、オーマイニュースです。ソースページには、韓国語ですが、手紙の全訳も載っています。

 

<<「韓国には、日帝によって強制的に連行された数十万の「めぐみ」がいます。キム・ウォンウン ウリ党議員(国会倫理特別委員長)が16日午前、駐韓日本大使を通じて日本人拉致被害者と知られた横田めぐみの父親、横田滋(73)に手紙を送った。横田しげるは弟の横田哲也(37)と共に15日、金浦空港を通じて訪韓した。キム議員は手紙の文で「娘の不運な人生に対する父情に、私のも胸が痛い」と慰めた。キム議員は引き続き「前世紀、南と北は互いに数千人ずつの工作員を送り込み、大勢の拉致を行った」とし、「拉致被害者とめぐみさんは戦後冷戦体制の犠牲者である」と話した。

しかし、金議員は「めぐみさんの魂(※手紙は、横田めぐみさんが死んだことを前提に書いています)のためにも、まずはこの冷戦体制の解体から出発しなければならない」とし「不道徳な冷戦体制にぶら下がり、自分たちの利益を追求しながらめぐみさんの人権を取り上げることは、良心を欺くことである」と主張した。彼は「韓国にはまだ数十万の『めぐみ』がいる」とし「日帝によって強制動員された数百万の朝鮮人の多くがまだ戻ってきておらず、死後にも靖国神社に奉安(?)され、死んだ魂までも日本の強制連行から逃げられずにいる」と明らかにした。

金議員は「(※横田滋さんが)韓国国民がめぐみさんに関心を持つことをお望みのように、日帝によって強制連行された数十万の朝鮮人『メグミ』の家族も、日本国民が彼らに関心を持ってほしいと思っている」と強調した。彼は横田滋に「今回訪韓の道に、日帝に強制動員された朝鮮人徴用者、慰安婦とその遺族たちも一度会ってみてはいかが?」と勧め、「私が快く手配しましょう」と付け加えた・・>>

 

最後に、ソース記事の全訳部分には、結局は「あなたが日本人なのがよくない(あなたの祖国が日本なのが問題だ)」というニュアンスの文章があります。その部分を紹介して終わりにしたいと思います。

<<・・国際社会で、朝鮮半島分断克服と平和体制構築に非協調的な国家とされる国が、まさにあなたとめぐみさんの祖国、日本ということが、残念でなりません。人権問題は、人類文明が追求すべき普遍的価値です。しかし、日本社会は、不完全な人権意識を持っているという印象を与えています。 自分たちの問題は棚に上げて、他の国(※北朝鮮のこと)の人権問題だけをなんとかしようとする偏狭な雰囲気が日本社会を支配しているという指摘を、無視してはならないでしょう・・>>

 

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