光復会の金元雄会長、最後まで「分裂の根本は親日」などを語る・・韓国紙「不正疑惑で辞任しながら何を言っている」

昨日お伝えした金元雄(キムウォンウン)会長の辞任、各紙で結構大きく報じられています。特に、最後の最後まで「日本が うわぁぁ」したことが注目(?)されています。

昨日お伝えしたように、「部下に全ての責任がある」ニュアンスで全てを片付け、他にも「親日清算が出来ていないのは、民族共同体の矛盾」、「民族の葛藤と分裂は親日を清算しなかったのが、もっとも根本的な原因」、「私がいなくても、民族の気運の求心体である光復会は繁栄することを望む」、「いままで親日清算の先頭に立ってきた。親日反民族マスコミ朝鮮日報と戦ってきた。その朝鮮日報の攻撃で崩れることが悔しくてならない」などと話しました(下の毎日新聞の記事と、ソウル新聞の記事にて)

韓国内でも、擁護する意見はあまりありません。普通に「私的な不正で辞任する人が何を言っている」と常識的な指摘をする記事もあります。個人的な見解ではありますが、韓国社会は「キム会長を叩くことで『反日案件』の無謬さを守る」方向を取っていくでしょう。キム会長はもう「悪者」にほぼ決まったので、こんな人が関わると反日そのもののイメージが悪くなります。

だから、尹美香氏のときのように、『人』を強く叩くことで反日に関わる案件そのものを守ろうとするでしょう。韓国の反日思想を利用して大物になれたキム会長としては、なるべくしてなった結果ではないでしょうか。彼が散らかした無数の闇と歪みは変わらないままですが。以下、毎日新聞(韓国のメディアです)の記事を引用してみます。

<<・・民族精気が毀損され、親日派が出現した根本的原因は、何か。朝鮮の指導者たち、地方の官吏たちが、キム会長と同じく腐敗し、私利私欲に夢中だったからだ。国民は仕事をしても、全部彼らに取られてしまった。だから民は仕事をしなくなった。それから国が潰えて、民は尊厳も失った。それが、親日派が出現した根本的な原因だ。われわれの力だけで独立できず、他人が流した血によって解放してもらったため、親日派を清算できず、民族分断も起きた。

キム会長は、2000年の総選挙で、(※今は彼が)「土着◯寇」とするハンナラ党(※現・国民の力)国会議員候補に出馬し、当選した。 1972年に共和党(※当時軍事政権の与党)事務所公債職員に合格し、全斗煥政権の時には、民政党で国長級当職を歴任した。李承晩大統領とアン・イクテ先生に対して「親日」とし、国立現忠院で白善燁(ペクソンヨプ)将軍の「破墓」を主張しながらも、自身の履歴に関する論議には「私の場合は生計のためのものだった」という理屈を展開した。こんな人が、親日派清算、民族精気を語っているのだ・・>>

 

親日派が出現した理由、ですか。まず、毎日新聞の指摘を否定するわけではありませんが、その背景に「親日は悪い」という意識があるためか、どうしても書き加えたい内容があります。それは、『親日派の出現』の理由ではなく、『親日が清算すべき対象だとされる概念の出現』について、です。そう、問題は、併合時代に親日したことではありません。親日清算そのものが、戦後に韓国内の結束のために作られた概念であるのが問題です。そして、韓国がその呪縛から『独立』できないでいることが。この点、キム会長についての記事ではありませんが、ちょうど中央日報にこんな記述がありました。

<<・・「私たちは被害者、あなたたちは加害者である」という記憶による戦いが、定着してしまった。 自分が相手に加えた被害は忘れ、無視する。「正義」「公正」という価値を、自分の陣営だけの物とし、相手陣営には「積弊」などのレッテルを貼る。『私たちの集団は被害を受けた』という集団記憶は、内部結束を固める。他民族・国家から受けた苦痛は、戦後の民族国家樹立の強力なエネルギーだった。その苦痛は、彼らにとっては単純な「被害」ではなく、聖なる「犠牲」に昇華されている・・>>

でも、この内容すらも、韓国内の反日思想を責めるものではありません。むしろ、ソース記事は、「日本すらも戦争の被害者を名乗るときがある」と、日本を責める内容です。しかし、私にはこの記述こそが韓国に向けられるべきものであり、それが、後になって『親日清算』たる無駄をわざわざ作り出した理由でありましょう。

 

いろいろ問題があった分、もっとシャキッとして更新時間も安定させたいところですが、思ったようにできないでいます。次の更新は、夕方あたり(PM6~8時?)を考えております。最近、ブログにアクセスできないなど、皆様に申し訳のない(そして、個人的にも非常に頭の痛い)告知が多かったですが、幸いなことに、いまのところ新しくお知らせしないといけない内容はありません。とはいえ、シンシアリーからの大事なお知らせ と、 コメント注意事項、この二つは(青い字がサブブログへのリンクです)ぜひお読みくださるよう、お願いします。

 

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