「正しいかどうか」ではなく、「好き嫌い」で正義を決める人たち

昨日、LG・・じゃなかったL字関連で、検事が嘘をついたことで、驚き(悪い意味で)のコメントが多数ありました。そこで、今日は社会において「嘘」に関わる3つの恐ろしい問題、「詐欺事件・誣告事件・偽証事件」についての、韓国の最新データをまとめてみました。韓国の一部のメディアは、これを『社会の信頼資本が崩れる現象』『勝手な正義によるアノミー』などと表現しています。

韓国側のメディアがよく引用するデータですが、2013年WHO発表資料によると、韓国で2013年の1年間に発生した詐欺犯罪件数は、27万4086件。日本のデータ(3万8302件)の、7倍を軽く超えます。人口比だと、17~18倍になります。他に、統計資料(2000年基準)で、韓国で「ゴジッマル(嘘)関連犯罪」とされる例の3つも、日本との人口比で、偽証件数が17倍、誣告件数が4000倍以上となります。ネットメディア「トゥデイ・コリア」2021年2月2日の記事、リュ・ソクホ江原大学校教授の寄稿文に載っているデータです。教授は、韓国社会でうそが蔓延している問題に対し、「何より、社会の雰囲気が嘘をつくことに寛大だからではないだろうか」とし、「嘘をきちんと罰しない国は、国民所得が増えたところで決して一流国家にはなれない」と話しています。

 

ですが、それ以降の関連データがニュースに載ることはそうそうありません。記事が無いのか、目立たなかったのか(避けられた?)は分かりませんけど。実際、先の記事は2021年のものなのに、データは2013年のものを引用しています。さほど話題になったわけではありませんが、これら3つの問題案件に関わるデータが記事に載ったのは、2020年(2019年のデータ)です。結論から言いますと、さらに悪化してしまいました。

韓国の検察庁が発表したデータを「韓国経済」紙が分析したデータですが、2019年、3つ合わせて、計47万6806件。これは、歴代最多で、前年の2018年(42万2169件)より12.9%増加、2年前の2017年(38万2773件)と比較すると24.6%も急増した数値となります。2020年の場合、8月までのデータしかありませんが、それでも31万6990件。さらに内容的にも悪化しており、例えば誣告の場合、起訴率が2016年21.1%から2018年には11.6%まで落ちました。記事は「根拠なく相手を圧迫するためだけに訴を提起したことが、その分、増えたという意味だ」としています。ここからはちょっと引用してみます。<<~>>が引用部分となります。

 

<<韓国社会が「嘘」に揺られている。お互いを信じず、敵として見る不信と葛藤が、社会全体に広がり~(※先のデータの紹介)~は史上最大値を記録した。各種社会的葛藤が、話し合いで解決されず、司法の領域に入ってしまうことで、社会的費用ばかりが大きくなっている。葛藤が大きくなる分、さらに嘘をついて信頼を崩す悪循環が深化しているいう意味でもある。異見や批判を『嘘』と決めつけて、社会的合意を難しくする現象まで現れている。韓国刑事政策研究院のスン・ジェヒョン研究委員は、「『正しいかどうか』の問題を、『好きか嫌いか』で判断してしまう、『正義のアノミー』現象が起きている」と指摘した・・(2020年10月16日、韓国経済>>

 

結論部分は、リュ教授と似ているところもありますが、韓国経済のほうがもっとうまく書けているのではないか、個人的にはそう思っています。「善悪」や「正義」などの言葉を強調する韓国で、なんでそれによるアノミーが発生しているのか。出来る限り短く結論を書きますと、彼らの言う「正義」とは、実は正しいかどうかで決まる概念ではなく、自分自身が何かの得をするのかどうかで決まる概念だからです。ほら、尹美香紙も光復会のキム会長も、結局彼らにとって正義とは、自分が何かの得をすることなのです。16日にエントリーした、市民団体のことも同じです。様々な案件に、適用できるでしょう。それは、本当の意味での『正』ではありません。息苦しいことです。最後に告知ですが、次の更新は14時~15時あたりになります。また、 シンシアリーからの大事なお知らせ と、 コメント注意事項ぜひお読みください。特に、コメント注意事項にはアップデートした内容があります。

 

 

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