朴槿恵大統領の弾劾に関する疑問、新しい局面に・・崔順実(チェ・スンシル)氏、反撃を開始

崔順実(チェ・スンシル)氏の件、また一つ展開がありました。ちょっと意外で、また、結構大きな件です。「仮にも、民主主義を名乗って数十年以上経った国で、残りの任期約1年大統領が弾劾されたのに、それを『民主主義』『改革』と呼ぶ」こと。これだけでも十分重い事案ですが、さらには、その過程がなにもかも怪しい。この流れについて、個人的にいろいろ考えるところもありますが、率直に申しまして、単に「面白い」と思う側面もあります。心が曇りすぎたのかもしれません。

以下、崔順実氏はすでに改名済みですが、チェ・スンシルという名前が有名だし、わざわざ改名までしたのに新しい名前で書くこともないだろうと思い、『崔氏』にしたいと思います。さて、今までの過去エントリーはもう少し後にまとめるとして、今回は何があったのかというと、問題のタブレットが、崔氏のところに返還されることとなりました。いままでは、証拠品として押収されていたため、崔氏のもとには無く、『タブレットは崔氏のものではない』と主張する人たちも、深く調査できずにいました。

いままでの崔氏(側)は、『そのタブレット(2つあります)は私のものではありません』、すなわち、そのタブレットは証拠になれないという趣旨で訴を提起、裁判を受けました。しかし、裁判所側の判決は、タブレットは崔氏のものに違いない、間違いなく証拠になれる、というものでした。そこで、崔氏側は方向性を変え、裁判所に『あ、そうですか。じゃ、私のものなら、そのタブレット返してください。また、そのタブレットが私以外の人の手に渡ったり、改変されないようにしてください』と訴訟したわけです。

この件、結構長くかかりましたが、裁判所は、この申請を受け入れました。さすがに、「崔氏の所有だ」と判決を下しているので、無視するわけにはいかなったのでしょう。しかし、これはあくまで『訴訟として成立する』『他の人に渡したり、内容を変えさせたりしない』を認めた段階であり、二つのタブレットを『崔氏に返す』という判決まで出たわけではありません。その件についての裁判は、これから始まります。本件を積極的に追っている保守系ネットメディア、メディアウォッチから引用します。メディアウォッチは、『慰安婦たちは偽証をしている』など、韓国内でいろいろと問題視されているサイトでもあります。

 

<<「国政壟断」の核心物証「JTBCタブレット」と特検チームが提出した「第2のタブレット」両方に対して、崔氏が申請した「占有移転および改変禁止可処分申請」において、ソウル中央地方裁判所が18日、崔氏の申請を認めた。崔氏は検察・特検の捜査と裁判所の判決で、両タブレットが自身が所有、使用した物件として法的結論が出ており、関連裁判は全て終結したので、法にもとづいて両タブレットを返還してほしいという訴訟を出していた。今回の仮処分引用は、本案訴訟の前に必要な措置である。

崔氏は、検察捜査と裁判所の判決に基づいて、自分がタブレットの所有者、使用者であるという事実が法的な事実関係として認められた状況であり、押収されたタブレットを返してもらう権利があると主張した。これに対し、ソウル中央地検は、自分たちがいままでやってきた捜査結果まで否定し、崔氏がタブレットの所有者ではないと抗弁したが、認められなかった(これについてまだ未読の方は、去年12月26日本ブログの過去エントリーを御覧ください)裁判所はこれを認めなかった。特検チーム側もまた、崔氏が(※タブレットを特別検査チームに渡した)ジャン・シホ氏にタブレットの保管を任せながら、所有権もジャン氏に移転したというワケのわからない主張を急に取り出したが、こちらも認められなかった・・>>

所有権云々の話は、あの『L字』の件で紹介したタブレットです。特別検査チームが都合よく見つけた第2のタブレットのこと(2月17日の過去エントリー)で、当時特別検査チームの検事が「これで崔氏所有は間違いない」と話していました。しかし、タブレット管理を任せながら所有権移転って、そこまでしますか、普通。しかも『急に』言い出したそうですし。裁判所もそうですが、どうも検察側の態度が無茶苦茶すぎる気がします。この騒ぎのおかげで大統領になれた文在寅氏、その与党の大統領候補李在明氏、当時の捜査の責任者の一人だった尹錫悦氏。残念ながら、いまのところ、この件がちゃんと謎解きされる可能性は極めて低いとしか言えません。しかし、繰り返しになりますが、内心、このままパーッとありのままに公開されてしまえ!と願っており、内心、興味津々です。さて、「K滅のタブレット」、続編はいつでしょうか。「上文の鬼」とか出るのでしょうか。次の更新は、明日の朝9時~10時ぐらいを考えております。それでは、明日また(・∀・)ノ

 

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