日本と韓国の人たちが選んだ「人生に意味を与えてくれるもの」(2021年11月ピュー・リサーチ・センター)

今日は、ピュー・リサーチ・センター(Pew reserch center)が2021年11月18日に公開したデータを紹介したいと思います。

経済的に発展したとされる17カ国、日本、米国、フランス、オーストラリア、台湾、シンガポール、ドイツ、カナダ、ギリシャ、、オランダ、イギリス、ニュージーランド、イタリア、スペイン、スウェーデン、ベルギー、韓国から、「人生に意味を与えてくれるのは何か(What makes life meaningful、ソースページへのリンク)」を調べたデータです。なぜか、報告書で日本と韓国が話題になっています。

選べる項目は、複数選んでもいいとして、職業や経歴(による成就など)、家族と子供、物質的な豊かさ、友人やコミュニティー、体と精神の健康、一般的な地位(general position)、自由と独立、ホビーやレクリエーション、社会(制度、各種インフラなど)、サービスとエンゲージメント、教育、自然や野外活動、魅力的なパートナー、旅行や新しい経験、引退、宗教や信仰、ペットです。複数を選ぶこともできます。

さて、17カ国での調査結果、1位に輝いたのは、どれでしょうか?圧倒的に「家族と子供」です。ここには、家族と過ごす充足感はもちろん、もっと良い社会を子供に与えたい熱望も含まれる、とピュー・リサーチは論じています。17カ国のうち、14カ国で1位となりました。例外の3つの国は、スペイン(健康)、台湾(社会)、韓国(物質的な豊かさ)でした。ピュー・リサーチは、安全や政治的自由などを享受できる理由を『私が台湾で生まれたから』と答えた台湾人女性の事例をあげ、台湾とシンガポールで特に社会に関する意識が強かったと書いています。

さて、何のひねりもない展開で恐縮ですが、やはり本題になるのは我らが韓国さんです。ここからは、韓国側の記事を一つ引用してみましょう。京郷新聞、2021年11月22日です。<<~>>が引用部分になります。 <<・・他の国とて、物質的豊かさを選んだ比重が低いわけではない。全体的に、人生に意味を与えてくれるものとして家族と子供(38%)、職業的成就(25%)が多かったが、物質的豊かさ(19%)を選んだ人たちは数多い。 すべての国で、物質的な豊かさは上位5項目の中に含まれている。しかし、物質的豊かさが『1位』の国家は、韓国が唯一だった。

十分な収入、借金のない生活、食べ物や家などが、物質的豊かさに該当する。韓国人が挙げた順位は、物質的豊かさ(19%)、健康、家族、地位、社会の順だった。 他の国では、人生に価値を与える源泉として2~3位に選ばれた「職業的成就」を選んだ回答者は、6%に過ぎなかった。パートナーとの関係、友人や隣人との関係など、人間関係を挙げる回答者の割合も相対的に低かった。 自然や野外活動や趣味が重要だと挙げた比重は、最下位だった・・>>

 

しかし、ピュー・リサーチは、「あるポイント」に注目し、わざわざレポートで見出しを出しています。それは、なぜか、2カ国だけ、項目を『一つだけ』選んだ人が多いというのです。これもまたいつもの展開ですが、日本と韓国です。一つだけを選んだ人は他の国にもいます。その平均は、34%。しかし、なぜか韓国(62%)と日本(59%)で高くなっています。もちろん、一つしか選べないと勘違いした可能性もありますが、基本的には、『これがあれば十分だ』という意識の現れでもありましょう。

言うまでもなく、韓国の回答者たちが選んだ『唯一の答え』は、物質的な豊かさです。そして、日本で1位、しかも大勢の人が選んだ『唯一の答え』は、家族と子供でした。拙著に、日本社会の家族愛が「鬼滅の刃」の大ヒットの一因であり、個人的にも「私の家族を侮辱するな」という炭治郎のセリフがもっとも印象的だった・・そう書いたことがあります。やはり、日本の家族愛はすごいな、と思いました。私には選べなかった生き方だからこそ、尊く、美しく見えます。もし韓国で(伝統的な意味で)普通の、家庭を作る生き方を選んでいたなら(お見合い圧迫が結構ありました)、いまこうして日本で暮らすことができただろうか・・そう思うと、「私は私の道を選び、感謝している。だからこそ、選べなかった道の尊さを認める」といったところでしょうか。うまく書けませんが。

しかし、妙なものですね。儒教思想って、実は物資的な豊かさを警戒し、道徳を重視するはずですが。それについても、機会があればまた書いてみたいですね。次の更新は、いつもどおり19時~20時あたりを考えております。他の告知はありませんが、コメントの注意事項だけ、未読の方はお読みください。アップデートした内容はございません。いずれ、このリンクを下のほうの枠に常時表記したいと思っております。

 

 

拙著著のご紹介&お知らせなど♨ ・・ 以下、本の題の部分はアマゾン・アソシエイトになりますのでご注意ください。

新刊卑日(扶桑社新書)>が2022年3月2日発売です。韓国に蔓延する、新しい、そして歪んだ対日観、『卑日』について考察した内容です。最近、韓国で流行っている『地位』『国格』などの言葉と、その裏の意味。K防疫や終戦宣言なども含め、なぜ今韓国に『卑』が必要なのかを考察、率直に書きました。ぜひ、ご一読を!

准新刊<文在寅政権最後の暴走>が発売中です文政権においての日韓関係とは。文政権の考える『まともな国』とは。まともな南北、対日、対米、対中関係とは。それらはどういうもので、どう失敗したのか。そんな内容の本です。既刊として、自分なりの『日本語』本<日本語の行間~韓国人による日韓比較論 (扶桑社新書) >も発売中です。他の拙著については別ページにまとめました

サブブログに議論エントリー(1~3)と雑談エントリーを用意しました。長くなりそうな話にはサブを利用してください。シンシアリーはツイッターを利用しています。99%更新告知ですが、たまに旅行先の写真とか載せますので、よかったら覗いてみてください。本ブログのプライバシーポリシーはこちらになります