本ブログで扱う韓国の新型コロナ関連エントリーは、基本的に、『K防疫(政府の防疫政策)という言葉に囚われてしまった韓国』に限られるものです。防疫そのもの、新型コロナで苦しむ人たち、頑張っている医療陣、そんなものまでバカにするつもりはないし、そんなことが許されるとも思っておりません。おかげさまで3月2日に発売を迎える拙著「卑日」にもK防疫と卑日の関係、その「K-udaranai」歪みについて書きましたが、同じ趣旨を明記しております。本を自由に書きたくてここにいるけど、書いていいことと悪いことがありましょう。そう思っております。それでもやはり、不愉快な思いをされた方々には、申し訳ない気持ちです。
で、そのK防疫関連ですが・・今朝発表(機能のデータ)で、新規感染者は17万16人、重症患者581人(69人増加)、亡くなった方は82人でした。韓国の人口100万人あたりの新規感染者数で、韓国が世界1位(※人口1000万人以上の国家に限って)になったそうです。また、新規感染者数で「米国よりも多い」「世界から褒められていたのに」としながら、一部の韓国メディアが「屈辱(原文ママ)」と書いています。屈辱って、なんでそんな単語が出てくるのでしょうか。
ま、確かに大変だし、問題意識を持つのはいいことだと思います。でも、それがなんで「屈辱」になるのでしょうか。やはり、「地位が下がった」とでも思っているのでしょうか。いつも、似たような結論になります。『この人たち、ウィルスと戦わないで何と戦っているのだろう』。以下、各紙、<<~>>が引用部分になります。
<<「韓国の屈辱・・新型コロナ新規確診、米国よりも多くなった(題)」。アメリカでオミクロン変異による新型コロナウイルス感染症の拡散が急速に弱まって一時80万人を超えたが7日間の1日平均新規確診者数が、8万人台まで落ちた。米国の新規確定者が韓国よりも少なくなったのだ。米国のように7日間の平均に換算しても、1日平均新規確診者は11万913人で、米国より多い・・(ソウル経済)>>
<<「韓国、新規確診者世界1位の屈辱・・世界が親指をビシッとしていたK防疫はどこに行ってしまったのか」(題)。オミクロン変異ウイルス拡散で、国内の一日新規確診者数が世界2位水準まで上がった。 100万人当たりの確診者数、1000万人以上の国家の中だと、世界1位だ。22日、一日国内の確定者数は17万1452人で、歴代最多であり、前日より7万人以上暴増した。上昇率が72%に達する。23日午後9時基準でもすでに16万1382を記録、また17万人以上を記録する見通しだ・・(毎日経済)>>
統計サイト「Our world in data」のデータだと、22日時点、韓国の新規感染者数(17万1452人)で、ドイツ(22万1478人)の次、世界で2番目に多い数値です。しかし、毎日経済は、これを100万人当たりの感染者数として見ると、韓国は3342人で、ドイツが2640人で、人口が1000万人以上の国に限るなら、韓国が世界1位になったと報じています。また、米国は9万9820人、イギリス4万1353人、日本6万9447人(ソース記事の時点で)で、ヨーロッパも含めてそれぞれピークアウトは過ぎたとしながら、「しかし、韓国はこれからだ」としています。
親指ビシッ!ってどこのだれがやったかは分かりませんが、K防疫って、他国からは、そこまで評価されていません。最初のうちはそこそこ注目を集めましたが、国民の統制、プライバシーに関する問題が浮き彫りになってからは、ドン引きされました。確か、繁華街のクラブでクラスターが発生したとき、あの時から特にそうでした。この点について、週間朝鮮は関西外国語大学チャン・ブスン教授とのインタビュー記事で、このように報じています。
「感染者追跡のため、個人を確定できるデジタル情報を広く使用するのは、ほかの国では例がない。先進国とされる国の中で、個人の病院診療、クレジットカード、防犯カメラ、GPS関連情報などを感染者追跡のために使用した国は無い」、「韓国では、政府の隔離命令や入院命令を履行しない人は、罰金刑はもちろん、懲役刑にまで処罰できる法律が作られ、実際に多くの人が、隔離命令不履行により処罰された」、「このような制度は、日本はもちろん、欧米の民主国家では、受け入れられるものではない」、「実際、ドイツやイギリスで、K防疫式の戦略を採択しようという議論もあったが、いずれも野党と市民社会などの強い反発のせいで、議論の段階で早くも挫折した」。
実際、K防疫が話題(?)になっていたなら、いまごろ世界中の大学が関連論文を出したはずなのに、そうではありません。それに、『屈辱』って、そこが問題なのでしょうか。そうではないでしょう。ここで屈辱という言葉が出てくることそれ自体が、『韓国にとってK防疫とは、防疫ではなく自国の地位のためのものだった』という証拠ではないでしょうか。
韓国では、実効再生産指数を「感染再生産指数」と言います。日本のようにすぐ確認できるサイトが無く(私が知らないだけかも?)、記事にもほとんど載りません。ただ、今週時点で1.67を基準で予想を出した研究所があるので、1.67前後だと思われます。これだと、来週にでも20万人を超えるのではないか、と言われています。この部分を引用して、終わりにします。
<<・・防疫当局は、今週一日の確定者を13万~17万人と予測していたが、すでに最大値まで出てしまった。頂点の予測値もどんどん高くなっている。23日、国家数理科学研究所は、感染再生産指数(※実効再生産指数)が1.67の場合、1日の確診者数が1週間後に21万3332人、2週後に33万4228人に達すると予測した。これに先立ち、国内外の研究機関は最大27万人の展望値を提示した・・(世界日報)>>
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新刊<卑日(扶桑社新書)>が2022年3月2日発売です。韓国に蔓延する、新しい、そして歪んだ対日観、『卑日』について考察した内容です。最近、韓国で流行っている『地位』『国格』などの言葉と、その裏の意味。K防疫や終戦宣言なども含め、なぜ今韓国に『卑』が必要なのかを考察、率直に書きました。ぜひ、ご一読を!
・准新刊<文在寅政権最後の暴走>が発売中です。文政権においての日韓関係とは。文政権の考える『まともな国』とは。まともな南北、対日、対米、対中関係とは。それらはどういうもので、どう失敗したのか。そんな内容の本です。・既刊として、自分なりの『日本語』本<日本語の行間~韓国人による日韓比較論 (扶桑社新書) >も発売中です。他の拙著については別ページにまとめました。
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