文在寅大統領、「ロシアが西方諸国から強い制裁を受ければ、我が国の経済が大きな影響を受ける」・・事実上、対ロシア制裁に反対表明か(※追記:本稿書いてから約6時間後、ウクライナ侵攻が始まり、文大統領も制裁への参加を認めました)

※最後に追記がありますので合わせてお読みください※ ウクライナ事態において、日本、米国、EU、イギリス、ドイツが、いっせいにロシアに対する制裁を公表しました。実際の効果より、こうして歩調を合わせ、『同じ陣営である』ことを示すのは、重要な意味を持ちます。ですが、いつもどおりといえばそれだけですけど、韓国政府がウクライナ事態に対して何の反応も示していません。それどころか、制裁に否定的な見方を示しました。12日、日米韓外相会談で、韓国はウクライナ事態において「緊密な協力」を約束したばかりです。

韓国の文在寅大統領はウクライナ事態について、『米国など西方諸国がロシアに強い制裁をかけると、韓国の経済に大きな影響が及ぶ』と話しました。引用ソースは「イーデイリー」になります。具体的なことは何も言ってませんが、制裁の主体が『米国など西方諸国』になっている点、そして、『韓国が影響を受ける』としている点、そして、日頃の行いなどなどで、私にはこれが「制裁に反対する。韓国は制裁には参加しない」と言っているのではないか、どうしてもそう聞こえてしまいます。少なくとも、制裁に賛成しているとは思えません。以下、ちょっと引用してみます。各紙、<<~>>が引用部分になります。

<<・・イギリスとドイツ、日本がこのようにロシア制裁に参加したことについて、ホワイトハウスも前もって耳打ちしていた。ホワイトハウスの高位当局者は22日、「今日、私たちは同盟国、協力国と迅速に団結し、対応した」とし、「イギリス、カナダ、日本、オーストラリア、EUなどの同盟国および協力国と、一日も経たないうちに、初の制裁措置を発表するだろう」と話した。西側の主要国が米国と共にロシア制裁に乗り出したが、文在寅政府は2日目も「ロシア制裁」という言葉すら言わないでいる。文在寅大統領は去る22日、国家安全保障会議(NSC)および対外経済安全保障戦略会議を主宰し、「ウクライナの主権は尊重されなければならない」、「ウクライナ事態が長期化され、米国など西方諸国がロシアに対して強い制裁を取れば、私たちの経済に大きな影響を及ぼすことができるだろう」とだけ話した・・(大統領発言と同ソース、イーデイリー)>>

 

イーデイリーが「事前に話し合いがあった」ことをわざわざ取り出したのは、韓国にも制裁に参加するよう、米国側から要請があったはずだ、でも韓国は遅れている、そんな趣旨でしょう。聯合ニュースもまた、「米国がこれまでウクライナ事態について同盟及び友好国との『団結した対応』を強調してきただけに、同盟である韓国とも協議をしてきただろう」としています。

<<・・米国としては、ロシアに対する実質的な圧迫を極大化するため、半導体強国であり自動車、電子製品などをロシアに輸出している同盟国である韓国が、輸出関連で制裁に参加してくれをことを望んでいるだろう、との観測も出ている。米外交専門誌フォーリン・ポリシーは22日、米国が制裁をめぐってアジアの経済強国とも協議しており、現在までシンガポール、日本、台湾から輸出関連の制裁施行計画に関する支持を得ることができたと報じたが、この記事で韓国から支持については何も書いてなかった・・>>、とも。

 

他に、韓国政府から何か公式発表は無かったのか、と思ってもう少し調べてみたら、「匿名の政府関係者」情報がありました。前にも同じ趣旨を書いた記憶がありますが、匿名情報でも、~日に~で記者「たち」と会って~と話したとする書き方は、少なくとも他にも聞いた人がいるという意味なので、信憑性が高いと言えます。ソース記事である時事ジャーナルもそんな類です。以下、『政府関係者』の関連発言だけ、まとめてみます。

「今検討しているのは外交的措置が中心」、「ウクライナで対話を諦めず、外交的努力を通じて緊張を緩和し、平和的な解決に向かうことを願う」、「米国はロシアに対する制裁についてずっと話していて、我が国も国際社会の責任ある一員として可能性は開いておいた」、「しかし、制裁に関する内容は、公開できない」、「今後のウクライナ情勢がどのように展開されるかわからないから全ての可能性を開けておくものである」、「韓国経済に及ぼす悪影響を最小限に抑え、国民が安定した経済活動を営むように必要な措置を取る」、などなど。書いてから言うのもなんですが、中身ゼロです。

 

はてさて、北朝鮮に関しても中国に対しても、外交部長官自ら「人権問題を指摘する国際社会の努力に、韓国は直接参加しない(2021年12月29日国民日報)」と公言してきた韓国。その理由は、中国と北朝鮮が「韓国の安保。経済に重要な、特別な国だから」という理由でした。ロシアにも同じことを言うのでしょうか。一つ前のエントリーでも書きましたが、「佐渡金山の世界遺産登載と戦います」を貫くのでしょうか。本件、北京冬季オリンピックの外交的不参加とは、レベルが違う案件だと思われますが。

不定期に載せていた「コメントの注意事項」が、下の「拙著のご紹介&お知らせなど」の最後に常時表示されるようになりました。まだの方はぜひお読みください。次の更新は、午後2時~3時あたりを考えております。 ※追記・・ロシアがウクライナへの攻撃を開始したあと、文在寅大統領はそれまでのスタンスを変え、「国際社会の努力に参加する」と発言しました。しかし、独自の制裁には踏み込まず、米国などの制裁に参加する形を取る、とのことです。本エントリーを書いてから6時間ぐらい後のことで、追記として記録しておきます※

 

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