つい数日前まで、保守派の尹錫悦候補が誤差範囲を超えてリードしているというニュースが結構目立ちましたが・・一昨日あたりから、再び李在明候補の支持率が上昇、誤差範囲内で接戦、または李候補が逆転に成功したというニュースが目立つようになりました。
「尹46%・李41%(前の調査では48%:39%)で誤差範囲内」、「尹44.2%・李42.3%(前の調査では44.8%・38.5%)で誤差範囲接戦」、特に韓国ギャラップ調査では「尹37%・李38%(前の調査では41%・34%)」と、誤差範囲内ではありますが李候補が逆転したことになっています。他にも、あまり聞いたことない機関ではありますが韓国社会世論研究所の調査で「尹42.2%・李43.7%(前の調査では43.5%・40.4%)」と、李在明氏がリードしています。ただ、どちれも誤差範囲内です。「いやいやいや、支持率が上がりそうなこと何も無かったはずだが」と思ってちょっと調べて見ましたが、いくつか理由があるにはあるみたいです。また、いわゆる「日帝被害者(笑)」団体が李候補支持を宣言したとのことで、それも合わせてお伝えします。その団体の会員だけで23万人だそうです。
まず、保守右派とはちょっと言えないけど、やはり安哲秀(アン・チョルス)氏との候補単一化に失敗したことが挙げられます。韓国の大手世論調査機関「リアルメーター」のイ・テクス代表は、MBCラジオとのインタビューでこう話しています。「(尹候補の支持率が上昇して李候補の支持率が下落したこと、そしてその逆の現象は)それぞれ 13日と20日が世論調査から現れますが、13日は安候補と尹候補側の単一化が提案された日で、20日は、それを撤回された日です」。5~7%、高くて10%ぐらいの安哲秀氏ですから、候補単一化の場合は尹錫悦氏に単一化されるでしょう。だから、候補単一化を想定して、一部の案候補支持が尹候補側に流れたのではないか、そんな話です。
2012年、朴槿恵氏と文在寅氏が大統領選挙に挑んだ時。同じく、安哲秀氏と文在寅氏の単一化の話がありました。当時も文在寅氏の支持率が高かったですが、それでも朴槿恵氏に勝つのは難しいと言われていました。実際、『選挙の女王』と呼ばれていた朴槿恵氏と保守右派に、左派は連戦連敗でした。そこで、左派というわけではありませんが保守というのも微妙な安哲秀氏との候補単一化の話があって、文在寅氏と安哲秀氏は何度も会談を行い、何かの形で単一化されるだろうという期待感が膨れ上がり、一時的に文在寅氏の支持率が上がったことがあります。しかし、そのあと単一化は決裂、安哲秀氏は大統領選挙から降りました。文在寅氏側への不満を顕にしていて、寧ろ「安候補を支持していた人たちが、朴槿恵候補を支持するようになったのではないか」という分析もあります(数値としてどれぐらい現れていたかは分かりませんが)。
もう一つ、李在明候補に、自営業者たちの支持が集まっています。「バラマキ」公約が効いたようです。ここからはちょっと引用してみます。以下、各紙、<<~>>が引用部分です。まず、韓国経済からです。 <<・・「10万中小商工人・自営業者連帯」所属の自営業者たちが、李候補支持を宣言した。21日に行われた中央選挙管理委員会が主催した「大統領選挙候補者招待第1次討論会・経済分野」で「国家の何より重要な任務は、国民の生命と安全を守ることだ」、「新型コロナから国民の命を守るのは国家が責任を負う部分なのに、残念ながら小商工人、自営業者たちが代わりに責任を負ってしまった」と話した。続いて「発生した自営業者、小商工人、宅配労働者の損失を、全て補償する」と話した・・>>。
『釣られたか』といったところですが・・他にも、『日帝強◯動員犠牲者遺家族協会』と『日帝◯制徴用被害者協会』など、日本が~団体二つが、李候補支持を宣言しました。ここは国民ニュースというネットメディアです。<<・・二つの団体は記者会見で「イ・ジェミョン候補は、『真の和解のための謝罪とは、被害者が許し、もういいと言うまで、心からするものである』、『簡単に済ませることなどできるわけがない』と話した」、「国の未来を担うにふさわしい認識の所有者と見た」と評価した・・>>、とのことでして。最初から最後までオチだった気もするし、このまま終わりにします。次の更新は、19時あたりを考えております。
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