韓国の防疫政策に、「発表される新規感染者の数を減らすために、検査件数を減らした」疑惑・・保守系ネットメディアが指摘

韓国の新型コロナ状況が、どんどん悪化しています。リアルタイム集計「コロナライブ」によると、昨日(3日)の夜10時にすでに24万6573人の確診者(感染者)が発生しました。普通、この集計よりは増えるので、今日(4日)朝9時半に発表される公式数値では、25万人を超えるでしょう。今だとまだ発表前ですが、昨日の朝のデータ(2日の分)だと、新規感染者19万8803人、重症患者 現状で766人、亡くなった方は128人です。日本と人口比で比べるには、各数値に2~2.5をかけるといいでしょう。各記事によると、陽性率は51%。重症患者、亡くなる方が本格的に増えるのは、今月の中旬あたりではないのか、と言われています(追記・・4日朝発表値は、「新規26万6853人、重症患者 現状797人、亡くなった方は186人」でした)。

本ブログでも「すでにK防疫というシステムはどこにも無い」と書いてきましたが、K防疫が自慢していた、徹底した「検査」「追跡」「入院」は、もうありません。というか、出来ません。今の防疫システム(それでもまだK防疫と呼んでいますけど)で、韓国の防疫当局は、防疫パスをかなりアピールしました。不特定多数が利用する施設、韓国では多重利用施設と言いますが、カフェとか食堂とか、そんな店に入るには、この防疫パスが無いとだめです。ネット版ですがDAUMの百科事典によると、こう説明されています。

「ワクチン接種を完了したか、またはコロナ19の陰性だと確認された人に発行する証明書。特に、銭湯など入浴施設、屋内体育施設、医療機関、高齢者利用施設、デパート、大型スーパーなどの多重利用施設を出入りする際には防疫パスの提示が必要で、未接種者の出入りを制限する制度である。2021年11月1日から施行され、12月6日から対象と施設が拡大された。 2022年1月3日からは、2次接種後180日が経過した証明書は使用できなくなった」。防疫パスを得るにはブースター接種も必要なので、韓国で3次接種率を引き上げるにもかなりの効果を発揮しました。そう、これが、韓国で3次接種率が高い理由でもあります。

一角で「それ、本当に必要なのか。新規感染者、全然減らないんだけど!」という問題が提起され、そのたびに防疫当局は「そんなことはない。防疫パスは必要だ」と説明してきました。専門家たちも、『少なくともピークを過ぎたと確信できるまでは、未接種者の保護のためにも必要である』という意見を出していました(もちろん、反対意見もありますけど)。

ですが、なにがあったか、政府はこの防疫パスを、今月から急に廃止しました。本当に『急』です。表面的には『一時中断』ですが、ソース記事の説明によると、新しい変異ウィルスの登場など大きな変化がないと、中断は続く、事実上の廃止だとのことです。そんな中、韓国の保守系メディア「ペンアンドメディア」が、韓国政府が急に防疫パスを廃止したのは、『PCR検査件数を減らすことで、発表される新規感染者を減らすためだ』という疑惑を提起しました。以下、ペンアンドマイクから引用してみます。<<~>>が引用部分となります。

 

<<政府は先月28日、中央災害安全対策本部会議で、来月1日0時から食堂・カフェなど11種の多重利用施設(※不特定多数が利用する施設のこと)全体に対する防疫パスの適用を一時中断すると決定した。 ここでいう「一時停止」とは、新しい変異ウイルスが現れるなど、状況の変動がない限り、中止することをいう。防疫当局は今回の決定の背景について、保健所の人材不足問題、年齢別・地域別公平性を考慮している、などと説明した・・・・3月1日からは、保健所での陰性確認書発行も中止され、防疫パス以外の目的で陰性確認が必要な場合は、個人が民間医療機関で手続きしなければならない。

しかし、政府が防疫パスをここまで急に中断した本当の理由は、検査件数を減らし、確診者が減ったように見せる『錯視効果』を狙ったものだ、という分析が出ている。 3月1日から、確診者が発生すると、その人の『ワクチン未接種の同居家族』に対する自家隔離も免除される。今まではその家族の人たちも義務的にPCR検査を受けなければならなかったが、それも廃止される。結果的に、これは確診者を減らす効果がある。しかし、統計上の確診者は減るように見えるが、実際はさらに増えることになる。したがって、統計上で把握できない確診者がさらに増え、状況はさらに悪くなるだろう。

防疫当局はそれを放置するのではないか、そんな指摘が出ているわけだ・・・・ジョン・ギソク、ハンリム大学聖心病院呼吸器内科教授は、「大統領選挙を控えて、政治的目的があるのではないだろうか」とし、「大統領選挙から2~4週間後には、重症患者と死亡者が続出する可能性があるというのに、このような判断をしたのは無責任だ」と批判した・・>>

 

読者の皆様も、どっかで聞いたことあるでしょう、これ。日本の新型コロナ状況が良くなると、韓国では『PCR検査数を減らして、発表される感染者数を減らしている』という主張が盛り上がりました。特に、去年の11~12月あたりにひどかったと記憶しています。イ・ドッキ慶北大学予防医学科教授は中央日報(去年11月25日)とのインタビューで、「日本がデータを操作しているという説は、コロナ19流行初期から、韓国社会を支配してきた。それに支配されていたせいで、なんで日本で死亡者が爆発的に増えなかったのか、そんなことは誰も何も言えなかった」と話しています。

この『PCR検査数が~』主張も、そういう類のもの、見方にもよりますが代表的なものでした。もちろん、根拠があるわけではありません。『そうに決まっている』と主張するだけです。ペンアンドマイクの指摘が事実なのかどうかは、まだ分かりません。ただ、日本に対して言っていたときのように、『そうに決まっている』よりは説得力があるように見えます。『検査数が~』主張も、韓国の『日本が~』によくあるパターン、すなわち『実は自己紹介』だったのでしょうか。次の更新は、13時~14時あたりを考えております。本エントリーにコメントをされる方、またはコメントを読まれる方は、こちらのコメントページをご利用ください

 

 

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