韓国の事前投票（期日前投票）で、午後5時以降に、確診者（新型コロナ感染者）を対象にした期日前投票も始まりました。確診者のAさんは、期日前投票のために投票所を訪れました。まず、Aさん（確診者）は、感染していない人たちとは別に、仮の投票所で「投票用紙が入った封筒」を受け取ります。封筒から用紙を取り出し、仮の投票所で判子（※投票所にある、選挙用のスタンプのようなもの）を押して、投票用紙を再び封筒に入れ、それを選挙事務員に渡します。事務員がその封筒（投票用紙）を投票箱まで持っていって、封筒から投票用紙を取り出して、投票箱に入れます。投票箱がある場所には、確診者が近づかないようにするための措置だと思われます。
で、Aさんも投票用紙が入った封筒を受け取りましたが、投票用紙を見てみると、すでに1番（李在明氏）の名前にハンコが押してありました。日本では候補の名前を書くことになっていますが、韓国では判子を押します。A氏はなんじゃこりゃーと思って、投票所の人に抗議し、あたらしい投票用紙を受けました。すると、今度は2番（尹錫悦氏）に判子が押してありました。
「投票用紙一枚ください。尹候補のやつで」「あいよ」・・な展開だと思えばかなり先進的ですが（違う）。なんでこんなことになったのか。本当は、確診者の封筒（投票用紙）を、すぐに投票箱まで持っていって、入れなければなりません。しかし、手数が足りなかったのか、それともやる気がなかったのか、封筒を別の場所に集めておいたのです。あとで一気に入れようとしたのでしょう。そして、間違えて、その中からすでに投票済みの封筒を持ち出し、それをAさんに渡したわけです。しかも、その臨時保管場所というのが、いろいろありまして。ここからは韓国日報の記事を引用してみます。＜＜～＞＞が引用部分になります。
＜＜・・大統領選挙事前投票の過程で、コロナ19の確診者・隔離者の投票が手抜きに管理され、議論が激しい。既に記票された投票用紙を他の人に配ったり、投票者本人確認の手続きがきちんと出来ないなど、様々な問題が全国的に起こり、中央選挙管理委員会の責任論が提起されている。こういう混乱が来る９日の本投票でも起きるという懸念が大きい・・・・特に、投票用紙の入った封筒が、ダンボール箱や買い物袋、さらにはゴミ袋に入れられたまま保管される写真がオンライン上に広がり、小学校の選挙がまだマシだという批判が出た。仁川～（※地域名省略します）の投票所では、確診者６人の投票紙が選挙事務員の間違いで廃棄されることもあった。
投票参観、本人確認など法定手続きをめぐる議論もあった。ソウル～の投票所では、参観人なしで投票が行われた。午後6時からは確診者たちも投票所を利用できるようにしたが、参観人たちが、防護服の支給を受けられなかったとし、参観を拒否したのだ。また、確診者は「本人確認書」を提出した後に投票用紙と封筒を受け取るようになっているが、指紋確認や署名がきちんと行われないなど、本人認証手続きが手抜きだという証言も相次いだ・・＞＞
韓国日報の試算だと、韓国、「最近7日間の1日平均新型コロナ感染者（確診者）は20万8782人」とのことでして、少なくない数の人たちが確診者投票の対象になります。韓国日報だけでなく多くのメディアに共通する指摘は、「9日、大丈夫かこれ」です。特に、こんなことがなくてもいつも「不正選挙だ」と騒がしいのに、今回は特にエライ騒ぎになるのではないか、という指摘も出ています。
聯合ニュースは「ソウル・ウンピョン区の投票所では、共に民主党のイ・ジェミョン候補に押印された投票用紙を配布され、有権者たちの抗議で投票がしばらく中断される事態が起きた」「コロナ19確診者・隔離者の投票用紙を段ボールボックスやプラスチックバスケットなどに保管するなど、果たして公正に行われているのかという疑問も提起されている」、「開票結果によっては、不正選挙論争が心配される」としながら、題で「今回の大統領選挙、最後の『起爆スイッチ』になる恐れがある」としています。 ※次の更新は18～19時あたりを考えております。あと、本エントリーにコメントをされる方、またはコメントを読まれる方は、こちらのコメントページをご利用ください。
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