韓国のメディアが『日本』という存在のことで不思議な理屈を展開するのは、珍しいことでもありません。メディアが国民の意識を歪めているのか、国民の意識に『合わせた』内容だけを放送しているのか。その両方か。MBC(大邱MBC)の報道に、またとんでもない内容がいろいろありました。東京に勤務するMBC通信員と、オンラインで日本人も何人か集めて、いくつか、「それはどこの世界にある日本のことだ」としか思えない内容を、長々と報じています。
「議員内閣制に対する日本人の考えは、国の代表を選ぶ上で直接選挙ではないという点に物足りなさを吐露する日本人が多い」、「韓国のろうそく集会について、政権交代を成し遂げた民衆の力、その力にもう日本は誰もが驚いている」、「日本の歴史上、そんな原動力と言えるものが全くない」、「ろうそく集会がただ羨ましいだけだと話す人が多い」、「約3年間、民主党に政権を渡しただけで、64年間も自民党政治。連立政権の時もあり、単独政権の時もあったけど、日本国民が今こそダイナミックな姿を見せなければならない時ではないか」、
「韓国で反日を利用して支持率を上げているとか、日本ではそんな間違った報道が多い」、「そのせいで、一般視聴者たちは、そういう認識になってしまう」、「韓国の政治家は日本がやったことについて冷静に話しているだけで、別に『反』日的なことは言ってないと思う」、などなど。これらはMBCの日本通信員だけでなく、参加した日本人たちも口を揃えてこう言っています。
特に、最後は、参加者の一人がこんなことを言います。「文在寅大統領も、任期が終わると、歴代大統領と同様に逮捕されるのか、そんな質問を受けたことがあります。しかし、私はこの部分において恥ずかしさではなく誇りを感じました。韓国は、誰に対しても、いつでも、審判される国。審判を下すことができる国だからです。しかし、日本は、誰も責任を取ろうとしないし、審判をしようとも思わないし、審判されようともしません。私は、むしろこのような部分が韓国が日本を超える原動力ではないかと思いました。だからこの部分で誇りを感じたわけです」(ソース記事MBCより)。
もし日本で同じ趣旨の番組があって、韓国人が参加して、「韓国は政権交代になると、大統領が逮捕されてしまう国ですからね」と発言したら、その人はどんな目に会うのだろうか、そんなことを思ってみました。もしだれかが、ちょうど一つ前のエントリーの内容のように、『民衆に迎合する形で弾劾が行われたのではないか、もういちど振り返ってみることが、韓国にとって必要ではないでしょうか』などと話したら、その人は結構有名になるでしょう。もちろん、思わしくない意味で。
それに、「誇り」の部分ですが、その大統領は投票で決まったものではありませんか。一人だけならともかく、もう何人も『政権交代だと逮捕される』を証明しています。政権が維持された場合、逮捕された人はいません。これが何を意味するのか・・本当に、読んでいて胸が苦しくなります。
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