まず、本題と離れたことを二つ連続エントリーしたこともあるし、思ったより時間が取れたし(最近、ちょっとだけいろいろな理由で忙しいです)、なにより、今朝書いたエントリーにコメント欄を用意するのが遅くなったこともあって、続報をもう1つエントリーして寝ることにします。
今朝は公式発表前のものでしたが、発表された公式数値は、ずっと深刻なものでした。新型コロナ新規感染者62万1328人、重症患者(現状)1159人、亡くなった方が429人です。なにより私が驚いたのは、亡くなった429人という人数です。これだけでも、人口比でいうと、日本での1000人レベルになりますが、それだけではありません。重症患者は1244人で前日の1244人よりは減少しましたが、これも亡くなった方が多いからだと言われています。
3回接種が日本より多く、重症化リスクをメインとする政策を実施した韓国。しかし、亡くなる方がこんなに増えてしまっては、その意味は大いに色あせてしまいます。1日に亡くなる方が600人まで増えるだろうと予測していた教授がいますが、その教授曰く、この状態なら1日1000人になる恐れもある、とのことでして。国内のメディアは、去年11月ほどではないにせよ、また政府責任論で盛り上がっています。
『新型コロナ防疫では韓国が世界一』とする記事が溢れる、そんな時期もありましたが・・国内の感染規模は、すでに他の国を圧倒しています。以下、聯合ニュースによると、韓国の国内100万人当たりの感染者(原文では確診者、15日基準)は6730人。フランスは、ピーク時期の1月25日に100万人当たりの感染者が5436人、英国2681人(1月5日)、米国2425人(1月15日)、日本は2月9日ピークで749人でした。15日基準だと、16日の分は入っていないはずですが、それでもピーク時点で日本の9倍近くの新型コロナ感染者が出ていたわけです。
記事は、こんな結果になったのは、政府が「オミクロン変異株は、伝播力は強いが重症化率は低いので、その点を考慮して防疫政策の重症化リスクを最小化する方向に転換し、高リスク群の保護に力量を集中した」としているものの、ピークが来る前に慌てて防疫措置を解除しすぎたことが原因ではないのか、と指摘しています。しかし、政府は、『隠れていた感染者を見つけ出しているから、感染者が増えているだけ』という反応を示している、とのことです。ニュアンスにもよりますが、むしろ『よくやっている』と開き直っているようにも見えます。
<<・・しかし、政府は、最近の確診者の急増に対して、迅速抗原検査を通じて『隠れた感染者』を多く見つけた結果だという説明を出した。イ・サンウォン防疫対策本部長は、『迅速抗原検査で確診を認めるようになって、検査便宜性が大いに改善され、これまで検査が難しかった人の発見率が高まったのだ」とし「確診者の増加という否定的な現象ではあるが、早期に患者を発見して治療できる面もある」と言った・・>>。 <<~>>は、先の聯合ニュースからの引用です。
いや、おかしいでしょう。じゃ、なんで亡くなる方がこんなに増えるのでしょうか。もし、それも迅速抗原検査で分かるようになった方々なら、いままではなんだったのでしょうか。新型コロナで亡くなった方の中にも、『見つけ出せなかった(新型コロナで亡くなったと集計しなかった)』方がそんなにも多かった、ということになるのですが、それはいいのでしょうか。もうわけがわかりません。
まだ新型コロナによって亡くなる方が100人にもならなかった頃、『1日600人まで出るかも』と話した人がいます。オム・ジュンシク、ギル病院感染内科教授です。オム教授は、「政府の防疫緩和(タイミングや、国民に『大したこと無い』というメッセージを与えてしまったことなど)が原因だ」としながら、「もうここまで来ると推定値は意味がない」、「もし検査数さえ増やせば、新規感染者は100万人は出るだろう」と話しました。K防疫のシステムは大きく変わりましたが、『失敗を認めない』側面だけは、変わっていないようです。
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