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新型コロナは書いていて苦しい話でしたが、K防疫という側面だけだと、『一世を風靡したレジェンド級ネタ』だったと思っています。その中でも特に記憶に残っているのが、朝鮮日報(BIZ)去年12月18日の記事の内容です。去年11月から12月あたりが、K防疫の『最後』だったと私は見ています。なにせ、あの頃に受けたダメージが大きすぎで、その時点からK防疫の特徴である3T(徹底した、PCR検査・追跡・入院隔離)が廃止されました。ゼロコロナもどきでは、もう通用しなくなったと自ら認めたようなものです。ですが、そのタイミングで、大統領府のパク・スヒョン首席秘書官がこんなことを話しました。以下、各紙、<<~>>が引用部分となります。
<<・・(政府の防疫に問題があるとする意見が広く提起されていることに対し)大統領府が「K防疫というのは国民と医療陣がしたものだ」とし、「じゃ、成功すべきなのに(※直訳です)、なぜ何度も失敗だと言うのか」と述べた。パク・スヒョン大統領府国民疎通首席は(2022年12月)17日午後、CPBC「ニュース共感」に出演し、関連質問を受け・・・・「政府が防疫に失敗したというのは、国民全員の献身と医療陣の犠牲が失敗したと言うのと同じだ」とも述べた。朴首席は引き続き「失敗は終了したという意味だが、私たちは今、終了ではなく、再整備をしてより完全な日常の回復に進むために努力する過程にある」、「こうした国家危機の中で、誰もが自分のいる場所で本当に献身の努力をやっている・・>>
いま読み返してみても、本当に「K民と言えばなんとかなると思っているのか」な感じの、「こんな人に任せたらそのプロジェクトは絶対失敗する」とつい思ってしまう、そんな内容です。ですが、なんとこの話の続編が出てきました。今回は金富謙(キムブギョム)国務総理です。以前は、大統領が結構顔を出しましたが、去年から雰囲気が悪くなってからは、キム総理が防疫政策の「顔」になりました。
本ブログでもお伝えしたことがありますが、最近、また各メディアが防疫政策に関して批判的な論調を強めています。基本的に『基準が変わりすぎ』『タイミングが悪すぎ』『亡くなった方が少ないことを強調してきたが、最近はそれすら言えなくなった』などなどです。そんな中、ニュース1の報道によると、キム総理が『K防疫の基準がおかしいとか、失敗したとか言うのは、国民と医療陣の成果であるKの防疫にそんなことを言ってはならない』というのです。記事によっては、『共同体』という表現を使っていた、とも。もう完全に、『異論を出す人は、共同の範囲内の人間ではない』という話になっています。
<<金武兼国務総理は28日、「K防疫の基準が変わりすぎるとか失敗したとする言葉に同意することができない」と言い切ったキム総理はこの日午後、自身のSNSに載せた文で、「そんなものは、2年以上新型コロナウイルス感染症と戦ってきた国民防疫当局医療陣の努力を評価下げするあまりにもひどい言葉である」としながら、このように言った。キム総理は「米国や日本の場合、オミクロンが優勢になるまで1ヶ月もかからなかった」とし「一方、韓国はオミクロンが優勢になるまで2カ月ほどかかった」とした(※防疫に優れていたからオミクロンメインになるまで時間がかかった、だからK防疫は優秀だ、という主張があります)・・
・・キム総理は「政府はK防疫を放棄したのではなく、生物のように生きて動くオミクロンというものに対し、戦術を改編しただけだ」とし「即時に必要な措置を柔軟に取れるように自律性も幅広く与えた」と話した。それとともに「こういう対応をめぐって、混乱があるから基準が変わると言うのは、現場で苦労している医療陣と、忍耐心を持って防疫に協力してくださる国民の心を傷つける行為である」とした。
キム首相は「このようにして、私たちは今『K防疫2.0』というアップグレードされたバージョンを次々と完成させていく」とし「政策への批判は受け取るが、国民の信頼を壊すようなことはしないでほしい」と改めて強調した・・>>
いや、だから、いま政府批判しているわけですが。それを「そう言ってはならない」としておいて何を言っているのでしょうか。医療陣も防疫政策に合わせて動くしかない側面があるでしょうし、ほかでもない医療現場で不満がかなり高いと聞いていますが。そういうのを『皆でやったことだから、怒っちゃダメ』というふうにするのは、それはもう『政府の政策』と呼ぶことすらできないでしょう。
日本で言えば(人口比で)毎日1000人レベルで、新型コロナにより亡くなる方々が増えています。ピークが見えてきたとか、ピークが過ぎたという話もありますが、本当にそうなのかどうか。『隠れオミクロン(シャイオミクロン)』についてエントリーしたことがあるせいか、どうも信用できる気がしません。ちょうど、今朝に書いた「朝鮮半島平和プロセス」もそうでしたけど、K防疫っていったい何だったのでしょうか。一時は、(ウィルスではなく、日本に) 『勝った』の象徴でもあったはずですが。政府自ら『皆でやったからな』と言っている時点で、もうこちらも完全に終わりでしょう。現場の医療陣の方々に頑張ってもらうしかないのでは。
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