ある意味、今朝のエントリーの続報になります。
尹錫悦当選人が、相星孝一 駐韓日本大使と会い、いろいろ話しました。もともとは17日に相星大使と会う予定でしたが、大使が新型コロナにかかったため、10日以上遅くなりました。いまは新型コロナ隔離期間が7日間になっていますが、それでも、2週間以上は遅らせるほうがいいと思います。見方にもよりますが、かなり「急いでスケジュールを組んだ」ようにも見えます。尹当選人としては、イベント的なアピールのためにも、日本大使を会っておく必要があったのかもしれません。
詳しくどんな話をしたのかは公開されていませんが、記事になっている内容の中で個人的に気になるのは、例の『両国が努力』関連発言です。本ブログでは何度もお伝えしましたので、読者の皆様はもうご存知でしょう。3月18日聯合ニュースなど複数のメディアの記事によると、韓国のシンクタンク世宗研究所が主催した日韓関係関連セミナーで、尹当選人の外交顧問、パク・チョルヒ ソウル大学国際大学院教授は『日本も努力しないといけない』と主張しました。今回の尹当選人の主張も、まったく同じパターンになります。以下、各紙、<<~>>が引用部分となります。
<<尹錫悦政府が発足すれば韓日関係改善のために動くけど、両国関係がうまくいくには日本の努力も並行しなければならないという指摘が出た。大統領選挙当時、尹錫悦大統領当選者を助けたパクチョルヒ ソウル大国際大学院教授は18日、世宗研究所日本研究センターが開催した韓日関係セミナーでこのように明らかにした・・・・また「韓国が正解を持ってきたら、日本が採点するというアプローチは通用しないだろう」とし「関係進展は韓国の努力だけで出来るものではなく、日本も共同で努力すべき部分がとても多い」と話した・・>>
そして、今日、尹当選人もまったく同じことを言いました。特に、日韓関係を「未来志向的に『押し通せば(直訳です)』なんとかなる」とするなど、具体的なビジョンは何一つ持っていないことが、また明らかになりました。ここからはSBSからの引用です。 <<尹錫悦大統領当選者は今日(28日)、韓日関係について「両国が強力な力で両国関係を未来志向的に押し通せば、他の問題が難しいように見えても話が通じてうまく解決できるだろう」と話しました。
尹当選者は今日午前、ソウルの引受委員会事務所で相星孝一駐韓日本大使と会い、「韓日関係は未来志向的に必ず改善になり、過去のように良い関係が緊急に復元されなければならないと考えており、両方ともに多くの努力が必要だと思う」としながら、このように言いました。ユン当選者は「互いに意見の違いがあり、一見 解けにくいような問題もあるが、真正性を持ってお互いに話し疎通し会話すれば、それほど難しい問題ではないと思う」と話しました・・・・相星大使は尹当選人にロシア、ウクライナ事態など現在国際社会が直面している変化などについて言及したことが分かりました・・>>
今朝、お伝えしたばかりです。いつもなら韓国側に親しいスタンスを取る日韓議員連盟の幹事長さんさえも、『国家間の約束を守ることから考えてほしい』と話した、と。その約束を守ることに、日本側が努力することってなにがあるのでしょうか。また、繰り返しで恐縮ですが、「押し通せば」って、普通、こんなことを言いますか。新型コロナにかかった人とわざわざ10日ぶりに会って、言うことがこれ以外に無かったのでしょうか。
尹氏が当選した直後、日本が佐渡金山世界遺産登載を予定通りに進めることで、韓国一部のメディアが「尹氏が当選したのに、なんで世界遺産登載を予定通りに進めるというのか」と不思議に思う、そんな論調を紹介したことがあります。そのとき、私は「まるで、尹氏が大統領に当選したことを、日本への『貸し』のように思っているようだ」とも書いたことがあります。ひょっとして、尹錫悦氏本人もまた、同じようなことを思っているのではないでしょうか。問題は全て文政府だった、私は関係ない、とする安易な言い訳とともに。もしそうなら、何も解決できません。文政府でも尹政府でもない、菅総理でも岸田総理でもない、これは『韓国』と『日本』の話だからです。 ※最後にサブブログ関連のお知らせです。サブブログに桜の写真を載せましたので、よろしければ御覧ください。隅田川周辺の桜並木で撮った写真となります。天気も良く、ちょうど近くまで出かける用事があったので、とてもラッキーでした。
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