韓国紙「次の政権に願う。余計なことしないで、大人しくしてほしい。何かしたくなったら、全部失敗した文在寅政権を思い出せ」

更新を1回休んだこともあって、何か感動大作を用意したいところですが・・妙な記事が目に入って、つい。

尹錫悦(ユンソギョル)氏の最大の弱点は「勢いはあるが、具体性が無い」ではないでしょうか。政権交代の後だからか、李明博氏を思い出さずにはいられません。彼も最初は日韓関係が~と言ってましたし。日韓関係、米韓関係を改善すると言ってきたし、彼なりにそう思っているのは事実のようですが、いざ日米側と何か具体的に話が始まっているのか、進めているのかというと、少なくとも最近の動きからは『全然そうは思えない』ものばかりです。3NO破棄公約も最終的には公約集から無くなったそうだし、対北政策に関しても、何か公論化が進んでいるとは思えません。

国内関連でもそうで、大統領執務室移転の話も、最初は光化門に移すと言っておいて、選挙後に急に龍山にすると公約を変えたりしました。最初からもう少し具体的に考えて場所を決めておいたら、こんな格好にはならなかったはずです。また、2週間後にはマスク着用以外は全ての防疫措置を解除するとのことですが、これはこれで専門家たちからは『まだそんな内容を発表するタイミングではない』と言われています。内容で『文政権と違う』を強調したいようですが、タイミングを考えないという点では、いままでの文政権の防疫と大差ないわけです。

 

そんな中、韓国側のメディアからも、『率直に、何かいろいろ出来る状況でもないし・・』というニュアンスの記事が出てくるようになりました。そしてなんと、『盧武鉉大統領は、何かをしようとしなかったおかげで、それでもいいところがあった(不作為による良さ)。文在寅大統領は何かをしようと熱心になりすぎで失敗した(作為による失敗)。だから、次の政権は、何かいろいろしようとしないでほしい』という記事が出てきました。毎日経済という、そこまで大手でも弱小でもない新聞ですが・・いくらなんでも、まだ始まってもいない次期政権に『あえて何かをしようとしないでほしい』って記事が載るとは、これはいったいどういうことでしょうか。「信念(不作為)が揺れたら、文在寅政権を思い出してほしい」とも、ご丁寧に。以下、<<~>>が引用部分となります。

 

<<・・あるコラムニストが、盧武鉉(ノ・ムヒョン)政府4年目だった2006年にこのような文を書いた。「盧大統領にうまく出来たことを振り返ってみると、ほとんどが不作爲によるものだ。何かをしようとしなかったのが、業績になったという話だ」。自ら「盧武鉉2期」を名乗った文在寅政権の5年を振り返ってみると、大きな違いがある。文政権には「不作為の余白」が見えない。すべての領域で「作為」の痕跡を残した。検察を政治に活用しようとして、市場に逆らって「23戦23敗」とされたまま退場した不動産担当長官というものがあった。脱原発失敗はもはや言うだけ時間の無駄だろう。

徴用関連の裁判所判決という作為にとらわれ、日本との関係は5年間こうなった。終戦宣言がしたくて北朝鮮と米国関係がこのありさまだ。これらの「作為」で、何も得ることができなかった。北朝鮮が何をしても「朝鮮半島平和プロセスは失敗しなかった」と主張する。K防疫がどうとか言ってた作為は新型コロナ新規感染者世界1位になった。すると、今度は新型コロナと『ウィズ』しようと言う・・・・前任大統領の『7時間』を、分単位で公開すしろと怒っていた人たちが、いまは大統領夫人のドレス価格が国家安保のための機密だという・・

・・次の政府が『弱体』であろうとは、右派も左派も予想している。172席の野党がある。尹政府は、本人の意志とは無関係に、不作為の政治をするしかないだろう。少なくとも次の総選挙まではそうだ。それはとても不便な時間になるだろうが、結果はいいかもしれない。 文在寅政権のように『作為』するぐらいなら、不作為するのが国家のために何百倍も望ましい。水の流れのように、常識どおりに仕事をすればいい。今は人気がないかもしれないが、1~2年を過ぎると、国民も気づく日が来るだろう。もう一度言う。信念が揺れるたび、文在寅政権を思い出してくれ>>

 

読み方にもよりますが・・これ、簡単にいえば『何か目新しいこと、何もするな。どうせうまくいかない。お願いだから」というふうに見えなくもないですが・・いいのでしょうか、これ。それに、何か余計なことをしないからって、それが『常識的なこと』だけになるというわけでもないでしょうに。5年前に流行った「もう政権が変わったから何もかもうまくいう」という雰囲気よりはまだいいかもしれませんが。

 

 

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