帰化関連書類の準備を終えて

次の更新は「帰ってから」と告知いたしましたが、実はまだ帰宅していません。日本のとある場所にある、とあるカフェにいます。まず、思ったより用事が早く終わったというのもありますが、いろいろ思うところがあって、自分の手で自分のブログに残しておきたいと思います。タブレットで書くの苦手だけど、頑張ります。

一般論ではありますが、日本で滞在するためには、在留資格が必要です。そして、これまた一般的には、会社側が関連書類などを用意してくれます。でも、私のようなケースは特定の会社に就職するわけではない作家、著述家のカテゴリー(在留資格カテゴリー『芸術』に含まれます)ですので、自分で用意しないといけません。そこで、日本に移住する頃からずっと、日本の某所にある行政書士さんに世話になっています。今回も同じ方にお願いして、こうして帰化の手続きを進めております。

 

そして、どうやら、やっと、ついに、ファイナリー、容易すべき書類が全て揃ったと思われます。完璧に揃えられたかは、まだ分かりません。いったん行政書士さんに全てお見せして、法務局(地域によっていくつもあります)に提出し、追加の書類は必要ないと認められ、法務局で面接。それからやっと帰化の審査がスタートします。でも、それからは『待つ』が基本になるでしょう。審査には、1年はかかると言われています。

最後に必要な書類は、「動機書」というものでした。なんで帰化しようと思うのか、それを簡略に書くものです。他の書類とは違い、これだけは自筆でないとなりません。自分の意志で自分で書いた、という意味があるのでしょう。人に書いてもらったりしても、面接のときの会話でバレるでしょう、多分。行政書士さんにいくつかのサンプルを見せてもらいましたが、重要なのは『丁寧に、率直に書くこと』だと思われます。で、こう書きました。一応、提出する書類になるのでそのまま載せることはできません。これは草稿となり、実際に用意したものとはちょっとだけ内容が違います。<<~>>が引用・・って、違うか。書き写してみます。

 

「幼かった頃から、親から日本語を学び、日本の良さを学びました。ある程度成長してから日本語で書かれた本や映像作品などを介して日本を知り、どんどん日本という国が好きになりました。ある程度生活が安定してから、観光客として実際の日本を知り、さらなる『好き』を求めたいと思い、それは日本人として生きたいという人生設計に変わりました。

ちょうど、ブログなどに書いていた私の持論が、扶桑社の方から書籍となり、それをきっかけに、作家として日本での生活を始めることができました。『住民』として日本で暮らしは、日本に対する『好き』をさらに満たしてくれましたが、早くも五年が経ち、もう『日本人』として生きる道を決めました。日本に来てから、長い間忘れていた信仰と生活の融合、配慮し合うことで生まれる達成感、物作りの尊さを経験しています。観光客としても住民としても違う、一人の日本人として権利と責務の両立たる『好き』を、見つけていきたいと願っております」

 

在留資格を取得し、在留カードを手にしたとき、あのときはまだ『観光客』として日本に来ていましたが、あのときの喜びをいまでも覚えています。あのとき、在留カードを受け取って、泊まるホテルに向かう途中、今私がいるこのカフェに寄りました。コーヒーを飲みながら、カードをボーっと見ていた記憶があります。レナも一緒でした。もうあれから5年が経ったのか・・と思うと、いろいろ、感慨深いかぎりです。

実は、(帰化申請の結果はまだ出ていませんが)私がまだ日本人になる前に、いまの気持ち、帰化をきっかけにして考えたいろんなことを、できる限りまとめておこうかと思っています。ブログにこんなふうに残しておくのも、そのためです。また5年後、10年後の私がこれを読み返したとき、いまの私の気持ち、この大きな達成感と感謝の気持ちを思い出してほしい、と願います。『ネタ』があるかにもよりますが、次はいつもの時間に更新できそうです。

 

 

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