検察が政府(例えば産業通商資源部)を捜査している件、Kな展開になったので続報としてエントリーします。いくつかの案件が動いていますが、いわゆるブラックリストのこと、検察が本格的に動き出した、というニュースがありました。本ブログでも先月にお伝えしたことがありますが、文政府が始まった直後、「韓国電力傘下発電所4社の社長が、産業部(産業通商資源部)の圧迫で、一括して辞表を出すしかなった」とのことでして。
現・文政府が始まった直後、朴槿恵政府に親しい人たち、または文政府のやり方すなわち脱原発・電力関連で意見が合わない人たちを、放っておかなかったという意味になります。そして、4月4日のYTNの報道によると、この動きが思ったより広く、結局は大統領府に向かうだろう、とのことでして。すでに検察は次期大統領側になっている(笑)、とも。以下、<<~>>が引用部分となります。
<<・・本件を担当している東部地検は、環境部と産業部だけでなく、教育部、統一部など他の政府省庁からも圧迫があったのか捜査しています。捜査は、圧迫をしかけたもっとも『上』のラインがどこかを究明することが重要となるでしょう。そこで、 これを置いて、『検察がすでに新しい政府に旗色を変えたのではないか、という話が出ています。その矛先が、果たしてどこへ向かうのか、です・・・・大統領府がどこまで介入したと判断するのか、介入をしたかどうか、そんな部分に決まった正解も無いので、検察がどう動くのか、どう考えているかにかかっています・・>>
YTNは大統領府(文在寅大統領)をかなり擁護しています。直接的には言ってませんが、検察が勝手に決めるのではないか、そんなニュアンスです。しかし、メディアの見方はともかく、検察がこの件で幅広く動いているのは、間違いないようです。「環境部と産業部だけでなく、教育部、統一部など他の政府省庁からも~」とさらっと書いてありますが、これは原発とか電力だけでなく、他の分野でも同じことがあったと見て、同じことを調査(まだ捜査とは言えないにせよ)しているという意味でしょう。心証だけだと、あったと見るべきでしょう、これは。
そこで、国会で多数の議席を確保している与党「共に民主党」が、検察から相応の捜査権を無くす法案を準備しています。いっそのこと、捜査できなくしてしまおう、というものです。同じくYTNですが、先のニュースから4日後の昨日(8日)付です。 <<昨年1月から施行された改正刑事訴訟法と検察庁法により、検察の直接捜査権限は「6大犯罪」と警察公務員間連に限定されました。これさえも完全に取り除こうとするのが、いま共に民主党が推進している、いわゆる「検察捜査権完全剥奪法」です。今の法体系は過渡期に過ぎず、捜査権と起訴権を完全に分離しなければ、検察改革は完成できないという主張です・・>>
「6大」というのは、腐敗関連、経済関連、公職者関連、選挙関連、防衛事業関連、そして大型事故(セウォル号のような場合)のことで、それ以外は警察が捜査権を持っています。これすらも全部出来なくすれば、『公職者』関連も消えるので、もう安心の老後だ、というわけです。もし共に民主党が本気なら、いや、本気でしょうけど、尹錫悦(ユンソギョル)氏が大統領になる前に決めておく必要があります。時間との勝負になりますね、これは。尹大統領が拒否権を発動すれば、またややこしくなりますから。
言うまでもなく検察からはものすごい反発があり、共に民主党側はまた「これは国会の仕事だ」というふうに反論している、とのことでして。最後の最後まで、『三権文立』が続く、今日この頃です。少し早いけど、今日はこれで失礼します。今日もありがとうございました。実は、近いうちに、1~2日休もうかと思っていますが・・後でちゃんと告知致します。
本エントリーにコメントをされる方、またはコメントを読まれる方は、こちらのコメントページをご利用ください。シンシアリーの拙著は他にもありますが、他の拙著については、別ページにまとめましたので、ぜひ御覧ください。また、以下、拙著の紹介において『本の題の部分』はアマゾン・アソシエイトですので、ご注意ください。
・皆様のおかげで、韓国に蔓延する、新しい、そして歪んだ対日観、『卑日』について考察した新刊が発売中です。<卑日>という題です(扶桑社新書、2022年3月2日発売)。最近、韓国で流行っている『地位』『国格』などの言葉と、その裏の意味。K防疫や終戦宣言なども含め、なぜ今韓国に『卑』が必要なのかを考察、率直に書きました。ぜひ、ご一読を。 ・准新刊<文在寅政権最後の暴走>が発売中です。文政権においての日韓関係とは。文政権の考える『まともな国』とは。まともな南北、対日、対米、対中関係とは。それらはどういうもので、どう失敗したのか。そんな内容の本です。 ・既刊として、自分なりの『日本語』本<日本語の行間~韓国人による日韓比較論 (扶桑社新書)>も発売中です。 ・本ブログのプライバシーポリシーはこちらになります。・シンシアリーはツイッターを利用しています。99%更新告知ですが、たまに旅行先の写真とか載せますので、よかったら覗いてみてください。 ・ブログ本題とは離れますが、たまに『レナスレ』といってドール写真のエントリーがあります。『レナスレ』と明記しておりますので、興味のある方だけ、見てくだされば幸いです。・それでは、またお会いできますように。読んでくださってありがとうございます。書きたいことが書けて、幸せです。