「米朝会談での終戦宣言の可能性が提起されると、日本国内では、今後平和協定が締結されると在韓米軍の撤退につながり、米国の防衛線が後退し、日本が中国、ロシアと直接向き合う「最前線国家」になるという懸念が出始めた。米軍の撤収→朝鮮半島の中立化→中立となった朝鮮半島の中国勢力圏編入→対馬海峡の軍事境界線化という単純な図式である。日本が窮地から抜け出したいなら、旧態依然な伝統的地政学的思考を捨てて外交の本来的な役割を復活させなければならない」。
http://v.media.daum.net/v/20180611050059549
これは、韓国の名門高麗大学校の教授で、グローバル日本研究院の院長でもあるという方の、寄稿文の最後の部分です。
わざと言ってるのでしょうか。それとも、仮にも専門家という人がこういう認識なのか。
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まず、日本が朝鮮を併合したのは、「そうするしかなかった」からです。1923年に植民地専門家アレイン・アイランド氏が残したザ・ニューコリア(邦題「THE NEW KOREA―朝鮮(コリア)が劇的に豊かになった時代」)を見ると、日本の朝鮮併合に対して、当時の専門家はこう見ています。これは韓国語版を私が翻訳したものであるため、日本で出版されているバージョンとは多少訳し方が異なります(内容は同じ)。
<・・日本の立場からは、昔から韓国の内治は深刻に憂慮すべき問題であった。日本から汽船に乗るとわずか何時間で南の海岸に着く「ある国」で腐敗し総体的に無能な統治によって危なっかしくて気にさわる出来事が起こっていた。
アメリカー・スペイン戦争の原因を勉強する機会があった人か、それとも今日のメキシコがアメリカとの関係を友好的な方向に発展させることを望んでいる人ならこのような事実を明白に認識できるだろう。
事実、失政の悪影響が国境の反対側にある国の平穏に何の脅威にもならないと思っていたり、アメリカの領土拡張やインドにおいてイギリスの勢力が伸張している状況を見ても何の教訓も得られないという部類の人もいる。しかし知覚のある観察者たちは悪い政府が病気の隣人ほど害になりえること、社会不安は天然痘や黄熱病(yellow fever)のように簡単に国境を越えられること、土着民の征服または殖民につながる英語を使う民族の領土略奪はほとんどがどんな理由からだろうと国家の平和を脅かす隣人を自国の統治圏の中に引き寄せる必要性から始まったということを知っている。
韓国の場合、二つの理由で日本の脅威になった。一つ目は、数世紀にわたる失政により韓国国民は内部改革への国民的要求を通じて自国が独立を維持できるほど十分な富と力を持った国に発展できるということは期待出来ない状況にさらされていた。二つ目は、一つ目の理由によって武力や策略を使ってロシアや中国が朝鮮半島を占有できるだろうし、そうなれば日本の国防を担当する個人や集団の誰も黙認出来ない戦略的状況が招来されるだろうということだ・・>
日本が望んでいた隣国は、ちゃんと自力で独立できる国でした。それは、もちろん友好的で越したことはないでしょうけど、中立国であっても問題ありませんでした。韓国(朝鮮半島)は、それができませんでした。朝鮮半島の歴史上、中立だったことなど一度もありません。中立という概念そのものが成立していません。なにせ、この教授ですらも、「中立となった朝鮮半島の中国勢力圏編入」という矛盾した文章を書いて、日本がそう考えていると決めつけています。本当に中立なら、中国勢力に編入する理由もありません。
韓国は、「日本が南北統一を恐れている」という単純な命題のもとで、すべてを考えています。その考えに、自分で知っている限りの「良い意味」でも言葉を、「中立」を、「平和」を、「民族自主」を、適当に適用して、自己満足しているのです。
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