パリオリンピック、韓国メディアが書いた「日本のメダル関連記事」から見えてくるもの

まだ約1日残っているし、もうすぐパラリンピックもありますが、パリオリンピックももうすぐ閉会式を迎えます。明日書こうかなと思ったけど、明日には明日の風が吹く、ということで(吹かない日も多いですが)。頑張った選手団やスタッフの方々には感謝の言葉もありませんが、やはり運営側の話になると、気になる部分が多いのも事実です。新型コロナの中、多くの批判の中で開催された東京オリンピックが、どれほど立派なものだったのかを振り返るきっかけにもなりました。今回、韓国選手団が予想外の善戦を繰り広げましたが、韓国でのオリンピック関連ビジネスはさほど振るわず、ネットではこのままではオリンピックがもうすぐ消えるのではないか、そんな話も出ているとのことです。

それでも各メディアは多くのオリンピック関連記事を出していますが、その中でも特に目立つのが、「日本は~『でも』メダルを取ったのか」という内容です。特に、実際にオリンピックを取材した記者、前から『部活』など日本のスポーツ文化について話してきた人たちが書いた記事に、そんな内容が目立っています。実は前大会から私も同じことを思いました。RONSPOの記事によると、「日本陸連の投てき部長などを務めた小山裕三氏は、中継の解説の中で『誰が日本人女子選手が投てきで金メダルを獲ると想像しましたか?』と心を込めて話した」、とのことでして。やり投げだけでなく、他にも多くの種目において、私もまったく同じことを思いました。

 

韓国メディアでも、日刊スポーツ(11日)が「やり投『でも』優勝した日本・・国外オリンピック最多の18個の金メダル」という記事を載せるなど、記事本部によりも題のほうで驚いている、そんな記事が載っていました。同じく、アジア経済(7月31日)は、日経新聞の記事を引用しながら、30年前にアトランタオリンピックを取材した日本の記者さんが「当時、私は30年後も柔道でしか金メダルがとれないだろうと思っていた」と回顧する場面を紹介したりしました。他にも題を見ると意外と面白いと思われるものが多く、スポーツ京郷の記事(7月31日)を見ると、「あれ?日本っていつから1位になってたっけ?」となっています。当時、日本がスタートダッシュに成功、総合1位になっていました。それをこんなふうに書いたわけですが・・

 

ちょっと『曇った』見方をすると、これは日本選手たちが金メダルをとったことを『知らない』人が多いという意味にもなります。というか、そういう見方もあるかもしれません。そういえば、(今回は未確認ですが)日本選手が金メダルを獲ると急に放送する競技を変えるとかそんなこともありましたが、そこまではしないにせよ、あまり情報を流さないでいるのでしょうか。1988年ソウルオリンピックあたりから、「体力は国力」という言葉が大いに流行りましたが、それと何か関係があるのかどうか。「オリンピックの華』としてきた、マラソンでもそうです。

前から成績が良く、1992年、1996年にはそれぞれ金、銀メダルをとって、国民的英雄を輩出したマラソン。しかし、今回は韓国選手は誰もいませんでした。日本選手が6位、13位、23位。やり投やマラソンだけでなく、陸上全般がそうです。一時、「全ての基本は陸上にあり」としながら、集中的に力を注いでいた(とされる)陸上でも、まったく成果が出せませんでした。今回パリオリンピックに参加した陸上選手は3人だけ。陸上部門でメダルを獲ったのは、1996年マラソンが最後でした。ニューシース(8月11日)などが報じています。

 

スケートボード関連では、韓国だけでなく海外のメディアも日本選手たちの活躍にびっくりしているようです。「日本がIOCを動かして正式種目になった」「韓国にはちゃんとした練習場(スケートパークなど)が一つもないのに、日本には453個」などとしながら、スポーツ朝鮮(8月7日)がこのように報じています。ここはちょっと<<~>>で引用してみます。 <<・・米メディアCNNは「なぜ日本の10代の少女たちはスケートボードがうまいのか」と集中報道した。CNNによると、日本のスケートボードの先駆者ヨネスカ・ジュンノスケは、「前には、日本が技術面で米国に15年は遅れていた。しかし、2000年代以降、スケートパークが急増した。多くのスケーターが幼い頃から高難易度技術を定期的に練習する環境が造成された」と説明した。日本のTBSは「米国やヨーロッパでは路上や公園でスケートボードを楽しむ文化が普遍的だ。日本は騒音と秩序に厳しい。街ではなく専用施設やアカデミーで技術を先に習得する」と診断した(スポーツ朝鮮)・・>>

 

 

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