長引く韓国株式市場の低迷、国民年金公団はサムスン電子の株価だけで1兆円以上の損失(評価額)か

本ブログで取り上げたものだけでもかなりの数になりますが、去年あたりから、韓国では株式市場の低迷を指摘する記事が続いています。今月、個人投資家が集中的に買った株式の7割がマイナスになっているとか、国民年金公団が保有しているサムスン電子の株だけで(評価額基準)1兆円以上のマイナスが発生したとか、取引金額が記録的に下がっているとか、これからも株式市場にこれといった好材料が見えないとか、そんな記事です。9月26日にもお伝えしましたが、日本をベンチマークしたという「企業バリューアップ指数」も、これといって効果が出せないでいます。日本の株式市場が本格的に復活してからこの手の話が急増したので、単に経済だけでなくいろいろ理由があるのかもしれませんが(笑)、とにかくすごい数の記事がありました。とはいえ、一つの件だけでエントリーするほどの案件があるわけでもないので、ヘラルト経済(5日)、韓国経済TV(16日)、朝鮮日報(20日)から、それぞれの内容を引用し、まとめる形でエントリーしています。以下、<<~>>が引用部分になります。

<<・・サムスン電子など半導体企業の株価が大きく下落し、国民年金が保有する国内上場企業の株式評価額が大幅に減少したことが分かった。金融情報会社のエフ&ガイドによると、国民年金が5%以上の大量持分を保有し、公示対象の上場会社は、10日基準で270社で、株式評価額は138兆2095億ウォンと集計された。6月28日に283社、152兆5209億ウォンだったのと比べると、それぞれ13社、14兆3千114億ウォン減少した。国民年金が保有した株式評価額が14兆ウォン以上も減少したのは、代表的な半導体企業の株価が急落した影響が大きい。国民年金のサムスン電子持分率は7.68%と同じだったが、株価が27.73%下がり、評価額も減っている・・

 

この期間、サムスン電子の株価は8万1500ウォンから5万8900ウォン下落し、株式評価額は37兆3790億ウォンから27兆138億ウォンに10兆3652億ウォンに減少した。SKハイニックス株価も同期間23万6500ウォンから18万6千700ウォンに21.06%下落し、株式評価額も3兆6202億ウォン減った。この期間、国民年金のSKハイニックス持分率は7.90%から7.35%に0.55%ポイント減少した。続いて現代自動車(マイナス1兆2千237億ウォン)、起亜(マイナス1兆662億ウォン)、ハンミ半導体(マイナス5千102億ウォン)、サムスン物産(マイナス3340億ウォン)の順で国民年金の株式評価額が減少した(韓国経済TV)・・>>

 

<<・・個人投資家たちが10月に入って国内株式市場で多く買った種目10個のうち7個で、株価が下落したと集計された。国内証券市場が主要国の中でロシア以外では最も不振な中で、損失を見る投資家がますます増えるものと思われる。20日、韓国取引所によると、個人投資家が今月に入って18日まで有価証券市場とコスダック市場で純買収した種目は計1697個だ。このうち73.9%(1254個)が先月末より株価が下落した(※株価下落率は平均6.2%)・・・・今月個人の純買収規模が大きかった100種目に絞って見ても、成績が良くなかった。 100種目のうち86株が下がった(※平均株価下落率は5.7%)・・個人が今月最も多く買収した種目はサムスン電子だ。個人は2日から18日までサムスン電子株式2兆8430億ウォン分を「買う」に乗り出した。サムスン電子がいわゆる「5万電子(※株価5万ウォン台)」まで下がり、低価格買収に出たものと解釈される。

だが、サムスン電子の株価収益率は今月基準でマイナス3.74%で、不振だ・・・・外国人投資家たちは先月3日から28取引日連続でサムスン電子株式を売り越ししており、最長連続売り越し記録を連日更新している。個人の純買収規模が大きかった起亜、POSCOホールディングス、サムスンSDI、サムスン電子、現代自動車などは今月に入って株価が下落傾向を見せた。サムスンSDIとPOSCOホールディングスの株価下落率はそれぞれ12.81%、10.39%に達した(朝鮮日報)・・>>

 

<<・・弱気の株式市場に投資心理が萎縮し、国内株式市場の1日平均取引代金が年中最低水準に減少したことが分かった。5日、韓国取引所によると9月、国内証券市場(コスピ・コスダック)の日平均取引代金は16兆6720億ウォンで、今年に入って最低水準を記録した。先月の18兆1970億ウォンに比べて8%減った。日平均取引代金は1月に19兆3730億ウォン水準だったが、徐々に増加して3月22兆7430億ウォンまで増えた。その後、減少傾向に転じて7月19兆4730億ウォン、8月18兆1970億ウォンになり、9月には16兆ウォン台になった。市場別にみると先月、有価証券市場(コスピ)の日平均取引代金は10兆3430億ウォンで前月比3%減少した。コスダック市場の取引代金は6兆3270億ウォンで前月比16%減少した。

国内証券市場の日平均回転率も年中最低水準に落ちた。取引所によると、9月の国内証券市場の日平均上場株式の回転率は1.02%と今年に入って最低値を示した・・・・上場株式の回転率は一定期間の取引量を上場株式の数で割ったもので、回転率が高いということは投資家の関心を集めて活発だったことを意味する。債務で株式に投資することも少なくなってきた。コスピ・コスダック市場の信用取引融資残高は一時20兆ウォンを上回ったのが、9月末基準で17兆4640億ウォンで、1カ月前より3900億ウォン減少した。信用取引融資残高は、投資家が株式投資のために証券会社から資金を借りた後、償還していない金額で、この残高が増えたということはレバレッジ(借入)投資が増加したという意味だ(ヘラルト経済)・・>>

 

 

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