韓国メディア、安倍昭恵さんとトランプ夫妻の出会いに『こっちはそれどころじゃないのに』という反応

安倍昭恵さんとトランプ夫妻の出会いは、韓国メディアも報じています。トランプ政権のスタートと韓国の政治空白が重なることが、今までもよく記事になっていました。今回の件も、『(弾劾関連で)こっちはいまそれどころじゃないのに』という反応が一般的です。ソース記事の「毎日経済」も、ダイレクトに書かれているわけではありませんが、石破総理も尹大統領も仲良く「パス」されていたと思っていたのに、こんなこともあるんだな、というニュアンスです。複数のメディアはこの件を『ファーストレディ(メラニアさん)外交』とし、またもやパスパスと騒いでいます。

もちろん今の韓国の政治空白、戒厳令とか弾劾とかが、外国に大きなインパクトを与えたのは事実でしょう。でも、じゃバイデン政権(最近)ではうまく行ってたのかというと、別にそうでもないのでは、としか思えません。HBM(広帯域メモリー)を含め、半導体など先端技術に関連した輸出関連措置でも、多くのメディアは『政府は(何かの免除措置のために)かなり力を注いできた』と報じています。でも、これといった外交実績と呼べるものはありませんでした。そこで、別に今の政治空白『だけ』の問題ではない、そんな気もします。米国としても、次期大統領最有力候補とされている人が誰なのかは知っているでしょうし、そのほうが悩みのタネではないでしょうか。

 

また、引用最後の部分にも出てきますが、まだ駐韓米国大使に関する話が出ていない時点で、特殊任命大使(大統領特使)にリチャード・グレネル氏を任命したことも、話題になっています。特使は北朝鮮関連の業務を担当することもありますが、リチャードグレネル氏は前にトランプ大統領と北朝鮮の会談を肯定的に評価していました。これが、米国と北朝鮮の直接対話路線を意味するのではないか、そんな分析が出ています。前に文在寅大統領のときに盛り上がっていた『運転者論』『仲介者論』などがどんな結果になったのかを考えると、トランプ氏としても慎重(?)になるのは当然でしょう。以下、<<~>>で引用してみます。

 

<<・・故安倍晋三元日本首相の奥さんである安倍昭恵夫人が15日(現地時間)、ドナルド・トランプ米大統領当選者と次期令夫人(※韓国ではファーストレディの意味にもなります)のメラニア・トランプ夫人と夕食を共にした。ベンヤミン・ネタニヤフイスラエル首相はトランプ当選者との通話でシリア事態とイラン対応など懸案を議論したと同日明らかにした。トランプ当選者の「首脳外交」がすでに始まった中で、メラニア夫人の「ファーストレディ外交」まで始動をかけ、「リーダーシップ不在」の状態である韓国をスルーするのではないか、との懸念も高まっている。この日、メラニア夫人は自身のSNS Xにトランプ当選者、安倍昭恵夫人と一緒に撮った写真を載せて「安倍昭恵夫人をもう一度お迎えできて栄光だった」と書いた。また、メラニア夫人は「私たちは彼の夫である安倍元首相を記憶し、彼の驚くべき遺産を称えた」と付け加えた。3人が他にどのような会話をしたかは確認されていない。

 

NHKなど日本メディアによると・・・・安倍昭恵夫人とトランプ夫妻の晩餐は、アメリカ・日本の公式チャンネルではなく、トランプ当選者と安倍昭恵夫人の個人的な縁で成就したという。日本政府は安倍昭恵夫人が現職首相より先にトランプ当選者に会うだけに、彼女が両国関係強化に寄与することを希望している。この日の晩餐の写真がメラニア夫人のSNSで公開され、トランプ当選者側は報道資料を配布してメラニア夫人のSNSを知らせた。これは事実上「ファーストレディ外交」が始まったという意味として受け入れられる部分だ。日本のマスコミは、今回の出会いが日本政府が推進していた石破茂首相とトランプ当選者間の早期会動が不発だった状況で行われたことに注目している。石破首相は先月、南米の巡方を終えて帰国する途中にトランプ当選者と会おうとしたが、トランプ当選者側は「原則として来年1月就任以前には外国首脳と会わない」と伝えた。

 

しかし、それに先立ち、トランプ当選者はアルゼンチン大統領、カナダ首相、ノートルダム大聖堂イベントではフランス大統領をはじめ、イタリア首相、ウクライナ大統領、ウィリアム イギリス皇太子にも会った。これに日本では、石馬首相に対する政治的影響が避けられなくなったという分析も出ている・・・・トランプの公約でもっとも大きな影響を受けるとされている韓国は、首脳レベルのネットワーク稼働が不可能な状況だ。トランプ当選者が、デビッド・パーデュー元連邦上院議員(ジョージア)を駐中国大使として指名するという事実を明らかにし、駐日本大使にジョージ・グラス前ポルトガル大使を検討している(※少し前にトランプ氏が指名したという発表がありました)という報道が出ている中、韓国への言及はまだ全無だ。

特にトランプ当選者が側近に挙げられるリチャード・グレネルを北朝鮮業務を担当する「特殊任務特使」(※大統領特使)に指名したのは、私たちとしては「警告サイン」になる可能性もある。事実上、トランプ当選者が北朝鮮との対話を目的とした人選を発表したという解釈が出てくる中、「リーダーシップ不在」状態の韓国を経ず、米国と北朝鮮が直接対話に出る可能性があるからだ(毎日経済)・・>>

 

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