アメリカの資産運用会社「アカディアン」のオーウェン・ラモント副社長が、韓国の個人投資家たちには不思議な特徴があると指摘しました。マネートゥデイ(15日)が報じています。これから急落しそうな株だけ買う(ソース記事の題、原文ママ)、というのです。彼は、これを「まるでイカゲームだ」とし、「不可思議なアビリティー(uncanny ability)だ」話しています。最近もそうですが、2018年、いわゆるリーマン事態のときにも、ボラティリティ(株価や為替などの価格変動)が揺れ過ぎでボラティリティ+アルマゲドンで「ボルマゲドン」という時期がありましたが、当時も同じ傾向が見られた、とのことでして。ショートでうまく稼げたなら、短期の結果としてはそれでいいかもですが・・マンション関連の記事などでも、趣旨としては似たような話を結構書いてきましたが、やはり「一攫千金」好き、といったところでしょうか。以下、<<~>>で引用してみます。
<<・・米国株式市場に不思議な現象が現れる理由は、韓国の個人投資家たちだという分析が出た。13日(現地時間)、米国資産運用会社「アカディアン」(ACADIAN)のオーウェン・ラモント首席副社長は「イカゲーム株式市場」(The Squid Game stock market)というタイトルの文を通じ、彼ら個人投資家たち(いわゆる西学アリ)の積極的な投資傾向が、米国市場の変動性を高めていると述べた。ラモント副社長は「米国株式市場でレバレッジ単一株式ETF(上場指数ファンド)と仮想通貨ETFに投資が集まり、量子コンピューティング関連株に急騰落が見えたりする」とし「これは韓国の個人投資家たちが米国株式市場に流入したため」と見た。
同氏は、韓国個人投資家たちの米国株式保有額は昨年基準で1121億ドル(約163兆ウォン)で、米国証券市場時価総額(62兆ドル)の0.2%に過ぎないが、特定のニッチ市場で相当な影響力を行使していると述べた。ラモント副社長は、米国の株式市場の変化をネットフリックスのオリジナルシリーズ「イカゲーム」と変わらないと表現し、「早く金持ちになるために大きなリスクを負うこと」、「不思議で激しすぎる株価の動き」などが、イカゲームと類似すると分析した。彼は特に、最近、量子コンピューティング関連株が急騰した事例に言及し、昨年12月、韓国の個人投資家たちが1億1100万ドル(約1613億ウォン)を集中買収した「リゲティコンピューティング」が、1ヶ月ぶりに株価が1400%暴騰したことを例に挙げた。しかし現在、当該株式は高点比55%下落した。
彼らが人工知能(AI)関連株式、小型モジュール式原子炉(SMR)関連企業、仮想通貨及びレバレッジETFなどに集中的に投資し、米国株式市場の変動性を育てたと見たのだ。ラモント副社長は、彼らが暴落直前に特定種目を集中買収する奇妙な才能(uncanny ability)があると指摘した。彼は「2008年リーマンブラザーズ事態直前、2018年「ボルマゲドン」(Volmageddon)事態だった頃、2020年のニコラ(※米電気トラックメーカー)創業者関連疑惑、2023年シリコンバレー銀行(SVB)事態など、米国金融史の大きな問題の直前には、韓国の個人投資家たちの関連種目買収が盛り上がっていた。
彼はこのような投資行動が「イカゲーム」に似ているとし、「イカゲーム」参加者がルールを正しく知らないまま危険なゲームに飛び込むように、彼ら個人投資家たちも急速に金持ちになるために大きなリスクを負ったまま投資に乗り出す」とし、「迎えるほとんどの結果は、良いものではない」と指摘した。ラモント副社長は、いままでのグローバル金融には、損失を見た個人投資家グループがあったとしながら「1989年土地と株式に投資した日本のサラリーマンたち、1999年成長ファンドへの投資家たち、2021年ミーム株式を買収した『ロビンフッド投資家』たちがそうだったように、今は韓国の個人投資家たちがその席に座っているわけだ」と話した。彼は「イカゲームに参加する機会が与えられたとき、最善の決定は、最初から参加しないことだろう」とし「時間がかかってもインデックスファンドを買収する方がいいじゃんだいろうか」と世界中の個人投資家に助言した(マネートゥデイ)・・>>
投資と投機の区分は何なのか。長期と短期の区分なのか、それとも可能性の区分なのか。適当な話にも聞こえるし哲学的な話にも聞こえますが、個人的に、「肯定的なマインドで世の中を見ているなら投資で、そうでないなら投機(結果的にそうなりやすい)」・・じゃないだろうか、と思っています。地球が終わるまでテストには出ないでしょうけど、とりあえず私はいつもそう心がけています。これから発展していくと思って、その勢いに乗ろうとする人がやることは、基本的に投資になりやすく、何かを「うばおうとする」マインド・・世の中を肯定的なものと見ないマインドの人がやるなら、それは必然的に投機になりやすいのではないか、と。ええっと、そして・・土曜日に休んだばかりで実に申し訳ございませんが、明日も1日休みをいただくことになりました。月曜日は、西日本側の某新聞社の方とインタビューがあります。これも私のシンシアリーとしての仕事の一つだと思って、頑張って持論を述べてきたいと思います。応援よろしくお願い致します。
ここからはいつもの告知ですが、新刊のご紹介です。本当にありがとうございます。<THE NEW KOREA(ザ・ニューコリア)>という1926年の本で、当時の朝鮮半島の経済・社会発展を米国の行政学者が客観的に記録した本です。著者アレン・アイルランドは、国の発展を語るには「正しいかどうか」ではなく、ただ冷静に、データからアプローチすべきだと主張し、この本を残しました。どんな記録なのか、「正しい」が乱立している今を生きる私たちに、新しい示唆するものはないのか。自分なりの注釈とともに、頑張って訳しました。リンクなどは以下のお知らせにございます。
・皆様のおかげで、こうして拙著のご紹介ができること、本当に誇りに思います。ありがとうございます。まず、最新刊(2025年3月2日)<THE NEW KOREA>です。1920年代、朝鮮半島で行われた大規模な社会・経済改革の記録です。原書は1926年のものです。 ・準新刊は、<自民党と韓国>です。岸田政権と尹政権から、関係改善という言葉が「すべての前提」になっています。本当にそうなのか、それでいいのか。そういう考察の本です。 ・既刊として、<Z世代の闇>も発売中です。いまの韓国の20代、30代は、どのような世界観の中を生きているのか。前の世代から、なにが受け継がれたのか。そんな考察の本です。 ・詳しい説明は、固定エントリーをお読みください。・本当にありがとうございます。