小学生「賃貸アパートに住むのは物乞いだ」

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 まだソウルオリンピックの前、私が小学生だった頃のことです。

いまでも、うちはかなり裕福だったと思っています。日本製の家電、日本製のおもちゃなどが普通に家にあったからです。でも、家はあまり広くなかったしアパート(マンション)でもなかったし、車もありませんでした(運転できる人がいませんでしたw)。いわば「韓国基準」では、裕福な家ではありませんでした。

でも、お父さんが日本製の家電・・ケンウッドのオーディオとかソニーのビデオデッキなどを持っていて、ビデオテープなどもあったので、よく友だちと一緒にビデオを見たりしました。特に、本にも書きましたが「サンバルカン」などの特撮物は、本当に(日本語わからなくても)皆の憧れでした。

でも、うろ覚えではありますが・・ビデオ見ながら「うちの家は広いんだぞ」「うちの家は高いんだぞ」としょっちゅう自慢する子がいました。なんでそんなことを言うのだろう、サンバルカンとどんな関係があるのか、私はぜんぜんわかりませんでした。

そして、2018年、夕方の更新です。

 

(ここから「続きを読む」の後になります)

不定期的ではありますが、韓国で子どもたちが「お金」関連で序列付けをするという内容のエントリーをいくつか書いてきました。

子どもたちがやるだけではなく、学校で先生たちが「マンションを持っている家の子」とそうでない子の列を別に作るなどの話もありました。

今日もそういう内容になります。

 

基本的に、大人たちの「うちはお金持ち」という認識がそのまま子どもたちからも現れている、という内容です。

・小学生たちは住んでいるマンションでグループを分ける

※韓国のマンションは基本的に高層・団地の大規模型になります

・開発などで地価が高くなった区(工区)の子は、親から「隣の区の子とは遊ぶな」と言われる。特に賃貸アパート団地がある区の子は徹底的に仲間はずれにされる

・親たちは、幼稚園の頃から、住んでいるマンションや区によるクラス分けを幼稚園や学校側に要求する

・小学生たちは「どこに住んでいるのか」という質問に、地域ではなく「〇〇マンションに住んでいる」と答える

※私が知っているかぎりだと、こういう場合はドン(洞)という行政区域で答えるのが普通です

・賃貸アパートに住んでいる子は「物乞い」と呼ばれる。大人も同じで、賃貸アパートに住んでいる人は差別・無視される

・小学生たちは「ママ、うちの家の価格はいくら?」「うちの家の広さは何ピョン(坪)?」などと親に聞く。親は子の顔を見ながら「うちはそんなにお金持ちではない」と答えるのが苦しい

https://news.v.daum.net/v/20181031140009284?d=y

 

記事で、「被害者と加害者を別々にすることはない。被害を受けた子供たちが、加害者になる」という分析が印象的でした。こういう社会雰囲気の中で育った子供たちは被害者ではあるが、その子供たちが大人になって加害者になるという意味でしょうか。

 

いつだったか、「スプーン階級論は、自分の能力ではなく親の能力に対する文句から生まれたもの」という趣旨を書いたことがあります。結局はスプーン階級論というのも、まるで身分制みたいに、「なんで大金持ちの子で生まれることが出来なかったのだろう」という嘆きでしかないのです。

その社会的背景の一つ・・とでも言いましょうか。

 

しかし、韓国の社会問題は「改善しない」と書いてきた本ブログですが・・今日このエントリー書きながら、小学生だった頃を思い出す私でした。

いったい何十年改善してないんだよ、これ。

 

夜、ハロウィーンのレナスレ書きます!

(・∀・)ノ

 

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