「私が何か悪いことしましたか?」

今日、盧武鉉元大統領についての記事をいくつか読んでみました。

盧武鉉氏の政策を見てみると、長く書くことも無く、今の文在寅政権とあまりにも類似していました。特に、「市民の政治参加」を、盧武鉉大統領もずいぶん強調していたことが、わかりました。大統領府に「市民社会首席室」という部署を作り、市民団体を「管理する」政治を本格化したのも盧武鉉政権だった、という指摘もあります。これは、本ブログで続けて指摘している「市民団体の政治権力化」の流れの重要なポイントかもしれません。

 

 

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そんな中、2007年10月9日、オーマイニュースの代表とインタビューした記にて、盧武鉉氏はこのように話しています。

「オ代表(オーマイニュースの代表)、私が一つ聞きたいんだけど、私が何か悪いことしましたか?何か間違えましたか?」

http://v.media.daum.net/v/20071009112309181

間違えましたかもなにも、それから約1年半後、彼は不正資金(収賄罪)の疑惑で検察調査を受け、自殺してしまいます。

 

韓国人が「내가 뭘 잘못했어?(私が何か間違えたか?または私が何か悪いことをした?)」と言うシチュエーションは、ほとんど決まっています。思わしくない「結果」が目の前に迫ってきたときです。

何かの揉め事において、自分側にまだ余裕があるときには、「それは、ま、私にも非が無いとは言えないけどね」とか、そんな類のことを言ったりもします。しかし、それはまだ自分に余裕があった時のこと。負けが決まった・・すなわち良からぬ結果が決まると、決まってこう言います。「私が何か悪いことしたか?」または「私は何も悪くないのに」、と。いつもの、「私は何も悪くない(=悪いのは誰かのせいだ)」という心理が表に出てきたものでしょう。

 

政権が変われば、前の政権は「前」や「旧」ではなく、「悪(≒下)」になってしまう韓国社会。

軍事政権は、反共思想の強化を長期執権のために利用しました。いまの韓国社会に吹き荒れている市民団体の政治権力化もまた、「長期執権」の手段の一つなのかもしれません。右派(軍事政権)と左派(左派政権)とで方向性は真逆ですが、狙いは同じである、というオチですね。大統領が変わっても、左右思想だけは入れ替わらないようにするための・・・

盧武鉉氏の頃に比べると、朴槿恵大統領の弾劾などで強大になった韓国の市民団体と、その政治権力化。

さて、

凶と出るか、それとも凶と出るか・・

 

 

 

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