6月、ある小学校の教頭先生が、女先生におもちゃの弓矢をうつ事件がありました。会食かなにかの場で酒に酔った教頭先生は、女教師に「そこに立ってろ」と命令して壁側に立たせた後、おもちゃの弓矢を撃ったというのです。女教師はなんとか避けて、怪我などはありませんでした。その前にも先生たちに対して「甲っぷり(権力を利用した乱暴さ)」がひどかった教頭先生にこれ以上耐えられなくなった、その先生と、何人かの先生たちがこの件を外に漏らし、テレビ放送でニュースになったりしました。
で、本題はここからですが・・
(ここから「続きを読む」の後になります)
教育庁から派遣されてこの件を調べていた監査官たちが、教頭先生を擁護し、女教師に「権限内のイジメは違法ではないじゃないか」「先生だって子供(学生)が嫌いになったりするだろう」などと話した、とのことでして。
本文では「苦しめること」となっていますが、韓国ではイジメを「괴롭힘(苦しめること)」と表現することが多く、会食の場だったなどのシチュエーションから本エントリーでは「イジメ」と訳しています。
ソースURLはここです(※SBSで危険なサイトではありませんが広告が多く、動画があります)
事件そのものは、私も「ふざけんな酔っ払いが」とは思っているものの・・
本ブログ、他にもおかしい記事をあまりにもタクサン見てきたので、もうこれと言って驚くほどではありません(つぶらな瞳
気になるのは、教育庁監査官の言葉です。「権限内のイジメは合法だ」。これは、2つの解釈ができます。
ひとつは、上下関係を受け入れろ、という意味です。韓国人の組織観でもあります。上が下をイジメるのは当たり前ではないか。下がそれに耐えないと、組織が成り立たない。だから下が耐えるべきだ。それを口説いたのでしょう。そう、「上」には、「下」を苦しめる権利がある。それが韓国人の組織観です。
もう一つは、「情」のことです。
恨(ハン)は、ナム(他人)に向かいます。規則を越えてでも、絶対に許してはいけないとします。情(ジョン)は、ウリ(味方)に向かいます。規則を越えてでも、何があっても許さないといけないとします。
監査官は、問題が大きくならないようにするため、女教師に「情」を訴えたのでしょう。そのつもりで、「権限内のイジメは合法だ」という言葉で現れたのではないでしょうか。
結果的に見えてくるのは、韓国人がよく口にする、「いいものがいい(좋은 게 좋다)」現象です。何の問題も起こすな。それが一番だ。そういう意味です。
直すべき問題があっても、それを問題として騒ぎを起こさない(=ウリ内の問題を外に漏らさない)のが一番いいという考え方です。
そして、それは本ブログでいつも書いている「韓国の問題は、問題が存在するそれ自体ではなく、いつになってもその問題が改善しないこと」の一因でもあります。
いつだったか家のことで書いた「ウリには秘密があってはならない」という考えもまた、この件と繋がっていると見ていいでしょう。
本当に、疲れるものです。韓国の「ウリ」というものは。ウリツカレとでも言いましょうか。
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