10年近く前のことです。中央大学の心理学部の教授たちが、チェ・サンジン教授を中心に、韓国人の「ある特徴」について活発に論文を発表していました。
1997年11月4日の東亜日報の寄稿文には、チェ教授はこの特徴を、恨(ハン)と情(ジョン)と同じく、韓国人の情緒と呼べるほど、「韓国人の身に付いている特徴」だとしています。
その情緒とは、ウッチュルデギ(우쭐대기)。前のエントリーと同じく、これも純粋な韓国語で、普通に「自慢する」という意味でもありますが、ニュアンスはあまり良くない言葉です。「自慢ばかりする嫌さ」とでもしましょうか。日本語では、「偉そうにする」、「図に乗る」が意味的に近いかもしれません。
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教授は、これを「ウッチュル心理(우쭐심리)」と呼んでいます。
本エントリーはソース記事だけでなくいくつかの関連資料を再構成したものになりますが、総合しますと、とにかく韓国人は何かいいことがあれば図に乗ってそれを自慢しまくらないと気がすまず、しかもそれが日常的である、とのことでして。
ウッチュル心理は、「誇示」や「体面」とは似て非なるものと言われています。
例えば、韓国人は高い車を買って自慢することがよくあります。特に米国などに移民した韓国人は、「とにかくベンツから買う」人が多いとか。
ベンツを買うほどの財力のある人がベンツを買うのは、「誇示」とはちょっと違います。また、「体面」心理はどちらかというと自己防御的な側面があり、ベンツを買った人が「これで私を見下す人はいないだろう」と思っているだけならそれは自分の「体面」を守るためと言えますし、そのために無理をして買ったなら「誇示」ともいえます。
しかし、そこで終わりません。韓国人は、とにかくそれを自慢しまくります。そして、ベンツを持っていない人を見下します。これが、ウッチュル心理です。
チェ教授は、「誇示とウッチュル心理はどう違うのか」という質問に、「もっと日常的だ」と答えています。誇示や体面と似たような心理は他の国の人からも多少は見られるものの、ウッチュルがここまで日常的に現れるのは韓国人だけだという意味(だから「情緒」という言葉を使った)でしょう。
教授が大学生たちを相手に「なぜ韓国人はウッチュル心理が強いのか」と聞いたところ、他の人が図に乗るのは「優越意識や劣等感によるもの」と答えたものの、自分が図に乗るのは「認められるため」で、もっともウッチュルしていいものは「知識」だと答えた、とのことでして。
教授は、「知識だと答えた人が多いのは、調査した相手が大学生たちだったからだ」と分析しています。
自分=大学生=知識がある=これはウッチュルしていい=これは当然の価値を認められるため
他人=私が持ってないものを持っているかもしれない=ウッチュルするのは優越意識または劣等感
そんな図式が日常的に成立している、と。
欧米の人たちが「能力」を重視するに比べ、韓国人は「能力の象徴となれるもの」を重視しています。だから、韓国人はとにかく何か「自慢できるもの」を人に見せないと不安で仕方がないというのです。そしてその「自慢できるもの」が手に入ると、図に乗って必要以上にそれを自慢し、偉そうにする、と。
この心理は、「大学で何を学んだのか、その知識で何をやったのか」ではなく、「大学に入ったことをどう人たちに見せられるか」を重視してしまうため、結局、最も大事にするのは「大学のバッジや卒業証明書(大学に入ったことを証明できるもの)」だけになってしまうとか。また、「職位」に対しても同じで、その職位で何をやるべきかより、その職位まで上がったことをどう自慢するか、どう見せびらかすかを優先するとか。
とにかく、嫌な日常ですこと・・・
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