昨日書いた内容と関係あるエントリーになります。ソン・ヨンム国防部長官が、「北朝鮮問題についてどう考えているのか」という国政監査(国会が他の国家機関を調査すること)での質問を受け、いろいろ答える中、次のように発言しました。
「北朝鮮は、いつかは崩れる政権だ」。
直接聞いたわけではありませんが、ニュアンス的に、「金正恩政権は、そう長持ちしないでしょう」とも取れます。
ですが、この件でソン長官が叩かれています。
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理由は、「文在寅大統領が北朝鮮の体制維持を宣言しているのに(7月、ベルリンでの演説でそう言い切りました)、なんで長官が逆の意見を述べるのか」です。
ソン長官は前にも、「なんで『斬首作戦』と話したのか」と文句を言われたことがあります。軍事政権の頃から、金日成斬首部隊というものがありました。もちろん、実際に彼らが何か功績を残せたわけではありませんが、「常に待機している」と言われていました。文政権になってからも、ソン長官が「金正恩斬首作戦」というものを言及したことがありますが、その際、大統領の統一・外交・安保特別補佐官ムン・ジョンイン氏から「斬首作戦って、不適切な言及だ」と叩かれました。
また、ソン長官は、韓国の核兵器配置にも賛成している、と言われています。これも文政権の方針とは逆です。
http://v.media.daum.net/v/20171031000841991
今回も「不適切な発言だ」と文句を言う主役は特別補佐官ムン・ジョンイン(文正仁)教授だそうでして・・この人、6月には「THAAD配備が崩れると韓米同盟も崩れるとか言う人がいるが、武器の一つにすぎないTHAADで崩れる同盟なんて、そんなの同盟でもなんでもない。そんな同盟を信頼しろとでも言うのか。THAADは韓米同盟のすべてではない」と話したこともあります。
「大統神」文在寅氏の特別補佐官ですから、長官も彼には勝てないでしょう。
国防部長官という立場の人が、「違法占拠」となっている北朝鮮に対して「崩れるだろう」と話したことで、なぜここまで否定的な意見を言われなければならないのか。反共教育を受けて育った私からすると、本当に「別の国」になった気がします。
個人的には、金正恩政権は「嫌だけど、なんだかんだで長持ちし・て・し・ま・う・のでは」な気もしますが・・・
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