文大統領「日本軍事大国化はダメ。韓米日軍事同盟も望ましくない」

 

同じソース記事を使った報道が日本側でも伝えられているようですが、記事によっては「肝心な内容」が無いようで、本ブログですこし補完したいと思います。

文大統領が、ホワイトハウス側が韓国の「3NO(THAAD追加配置は無い、米国側のMDに入らない、日米韓軍事同盟は無い)」に懸念を示した直後に、「韓米日軍事同盟は望ましくない」と言い切りました。いままでは外交部長官が言ったことはあっても、大統領自ら言ったのは初めてです。

 

(ここから「続きを読む」の後になります)

中国は、表向きには「どこの国とも軍事同盟など結んでいない。韓国も米国との軍事同盟をやめるべきだ」と主張していますが、中国と北朝鮮はお互いになにかあれば武力で助けると条約を結んでいます。1961年の「朝中友好協力相互条約」のことで、第2条に「両国はすべての措置を共同で務めながら、締約国に対する特定の国の侵略を防ぐ。締約国の一方が侵略を受け戦争状態になると、(もう一方は)直ちに軍事的援助を提供しなければならない」という内容があります。

たまに中国側の人に「軍事同盟無いというけど、じゃ朝中有効協力相互条約は何でちゅか?」と聞くと、「中国はいかなる国とも軍事同盟を結んでおらずー」というマニュアル通りの答えが返ってきます。

その「構造」に対し、該当地域で影響力を強めたい米国としては、「できれば、日米韓3国軍事同盟がほしい」としていました。ですが、本ブログでも何度か使った用語ですが、3国はできないでいます。韓国では現状を「3角」軍事同盟としています。

日本と米国は明らかに軍事同盟状態にあります。韓国と米国も軍事同盟です。しかし、日本と韓国は同盟関係ではありません。「(3国同盟ではなく)3角同盟」なわけです。

こんな状態で、韓国側が「韓米日軍事同盟にはならない」と宣言したことは、米国にとってとても不愉快なものでした。

記事によりますと、ハーバート・マクマスター、ホワイトハウス国家安保補佐官は2日(現地時間)、韓国の3NOについて次のように話しました。

「(カン・ギョンファ)外交部長官の発言が確定(definitive)ではないと思う」、「私は、韓国がその3つの領域で主権を放棄するとは思わない」。

私はこれがとてもうまい発言だったと思います。韓国は米中の間で何か問題があると、「韓国は主権国家だ」というフレーズを使ってきましたから。

補佐官の内心は、「おやおや、国家指導者が自ら同盟組まないと宣言していいの?主権どうした主権だよ主権、主権大好きだろお前ら」だったでしょう。

 

・・・ですが、その発言が韓国に伝わって(3日朝)から1日も経ってない時点(3日夜)でのシンガポールの放送局CNAとのインタビューで、文在寅大統領が次のように話しました。

・韓米日軍事同盟は望ましくない

・韓米同盟は大事だが中国とのバランスも大事

・北朝鮮の核を理由に日本が軍事大国になってはならない

http://news.joins.com/article/22082411

記事本文にもありますが、韓国内でも、「トランプ大統領の訪韓前にここまで言う必要があるのか」「日本の軍事大国化と北朝鮮の核問題を同じ位の脅威として話してしまった」と指摘されています。

 

 

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