しばらく本ブログで扱った小テーマとして、「反日は迂回的に反米になる」というのがあります。「韓国人による末韓論」の一部としていろいろ書き、ブログでもこのテーマは一応休むことになりました。
ですが、意外なソースから新しいネタが入ったし、ブログを移転したこともあるので、今日は旧ブログからの引用も含め、久しぶりに同じテーマのエントリーにしてみます。
(ここから「続きを読む」の後になります)
1974年5月15日の東亜日報に、自首した北朝鮮のスパイ「ゾ・チャンファン」氏が証言した内容が載ってあります。ゾ氏が北朝鮮から受けた指令の中には、「反日暴動を対南戦略の一つとする」というのがあります。
・反米は南朝鮮(韓国)で大した効果を出せずにいる
・南朝鮮の民衆どもの頭に深く刻まれている反日思想を、反日運動として国民的に巻き起こし、社会に混乱を来し、政府転覆を狙う
・利用すべき韓日関係の問題点は、日本企業の韓国労働力搾取、資本家に対する糾弾、日本人の売春観光に対する民族感情の激化、植民地関連での日本首相の妄言、日本での韓国人差別待遇などである
・これらの民族感情を刺激し、反日暴動、民衆蜂起と誘導する
・(ビラをばら撒くなどこれらの反日運動が段階的に成功したら、その最終段階では)日本人企業や家屋を爆破・放火し、駐韓日本人を拉致暴行せよ
・反日感情は反政府運動となり、韓日関係を弱化、国際社会で韓国を孤立させられる・・
そんな内容です。この指令が韓国のいたるところに潜んでいる「従北」勢力にどれだけの影響を及ぼしたかはわかりませんが、反日を反米に繋げようとする動きは、いまでも様々な団体の路線として実存しています。
一部の韓国保守系の人たちが「反日は北朝鮮の策略だ」と主張しているのも、こういう経緯があります。
本ブログでは何度も「反日は韓国の総意であり、反日の理由を左派(≒親北)から見つけようとするのは危険な発想だ」を強調しましたが、同時に「しかし、そういうもの(反日と反米を繋げようとする北朝鮮の策略)が存在すること自体は、重要な事実だ」とも書いてきました。
保守右派寄り(密着?)の「ブルートゥデイ」というネットメディアがあります。あまり引用しない・・というか、あまり読まないサイトなんですが、そこに「民族日報」の内容を扱う記事があったので、それを引用してみます。
http://www.bluetoday.net/news/articleView.html?idxno=16842
※珍しいソースですが、危険なサイトではありません
民族日報というのは、民衆民主党の機関紙です。民衆民主党は、マイナーではありますが、「コリア(Corea)連帯」という団体が反国家団体として指定された後、その後継団体として出来た組織です。事実上、団体名だけ変えたと言われています。財閥の財産を国家が没収してそのお金を福祉に使うべきだとして、「還収福祉党」という名で呼ばれることもあります。
そういう団体、民衆民主党の機関紙に、大学生たちがデモを行う写真がありました。
彼らの主張は、写真の左のほうから、「駐韓米軍撤去」、「北米(米国と北朝鮮)平和協定締結」、「韓日協定(基本条約)の破棄」となっています。
・・撤去?普通は撤収と書きますが・・どうでもいいか。で、下の方には団体名が書いてあります。右の方はこうなっています。「民衆民主党ソウル市党(支部)」、「少女像籠城大学生共同行動」。
この少女像籠城大学生共同行動というものは、見覚えがあります。確か、数百日間もリレーの形で少女像(※以下、慰安婦像)で慰安婦像を守るという名目で反日デモを行った大学生たちです。
韓国の多くのマスコミで、「慰安婦像を守る愛国心溢れる大学生たち」「デモのあと綺麗に掃除する素晴らしい大学生たち」と紹介されました。
この前の防弾青年団もそうだし、反国家団体所属の大学生グループが、いろんなところで活動しています。
こういう連中が「良い人」として定着すれば、連邦制統一も近いのではないでしょうか?
文大統領、よかったですね。
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