韓国のネットには、「ヨムジャンをつける(염장지르다)」という俗語があります。
例えば、欲しいゲームがあるのに買えないでいるAくんに、友だちのBくんからメールがきました。「そのゲーム買ったよ!超おもしれー」と。すると、Aはこう返します。「ヨムジャンつけるんじゃねーよ!w」。
冗談みたいに使われる表現ですから、今日は、別にその表現そのものについて書きたいわけではありません。気になるのは、ヨムジャンの語源です。これ、韓国のネットでも意見が分かれています。
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響きからして漢字の韓国語読みなのは間違いないですが、ヨムジャンっていったい何のことか?
賢者(と書いて廃人と読みます)たちが知恵を集めてその語源を調べたみたいですが、その候補として上がっているのは、以下のようです。
鹽藏(ヨムジャン)説。囚人の傷に、鹽藏(塩など)をつけて痛みを増やす刑罰があったそうで、そこから来たという説。
心臓説。心臓を昔はヨムジャンとも呼んだため、心臓を直撃したという意味になる。
三国時代(高句麗、百済、新羅の時代)に、裏切って自分の上官を殺した武将の名前「ヨムジャン」から来た言葉だという説。
それっぽいけど・・私は、この話を聞いてちょっと意外でした。いままで、「捻臓(ヨムジャン)をつける=臓器を捻る」だと思っていたからです。
韓国では、昔から、「内が捻られる」という表現がありました。不愉快なことがあった場合、その怒りをどうにもできないから、内(臓器)が捻られて死にそうだという意味です。これは、悔し過ぎで吐きそうになる、または何も食べることができなくなるから、臓器が捻られると言われています。
だから、その表現が「捻臓をつける=臓を捻ってくる」になったと思っていたのですが。
どちらにせよ、この「捻臓」という言葉は、ある意味では「恨」の結果として現れるものではないでしょうか。
ソース付きの話ではありませんが、呪い殺す勢いで他人に「恨」をぶつけても、結局、病気で倒れるのは他人を恨んだ人自身であり、病気になる際、「食飲を全廃する(何も食べない)」と「吐き出す」現象が多く見られるというから、
韓国社会を現すにしては、意外と的確かもしれません。「臓が捻られる」。なにげに恐ろしい表現ですが。
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