韓国、北朝鮮に高位幹部対話を公開提案するも、北朝鮮は「電話に出ず」※追記しました

韓国政府がいきなり北朝鮮に高位幹部による会談を公開的に提案しましたが、北朝鮮は連絡に応じないでいるとのことです。

シチュエーション的に、「愛してると叫んでから電話をかけたけど、彼女は電話に出てくれない」状態のようです。

<政府が午後2時チョ・ミョンギュン統一部長官の緊急ブリーフィングを通じて「来る9日、板門店の平和の家で高位級南北当局会談を開催しよう」とし「板門店の連絡チャネルを介し議題と代表団の構成など詳細な手順を協議していこう」と公開提案したにもかかわらず、北朝鮮は板門店連絡チャンネルの通話に応じないでしる>、と。

http://v.media.daum.net/v/20180102170857351?rcmd=rn

 

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南北間の連絡チャンネル、通称「板門店チャンネル」は、南北連絡事務所回線、会談支援用回線、航空管制用回線など約30回線があるとのことです。

ただ、去年2月から北朝鮮が「遮断する(回線を切るという意味ではなく、韓国側が連絡しても応じないという意味)」と明らかにしました。

「会談」と言っても、下準備が必要です。例えば、高位級といってもどれほどの階級の人が出席するのか(事前に同じぐらいの職位に合わせておく必要があります)、議題をどうするのか、時間や日付はどうするのかなどを事前に話しておく必要があるわけです。

ですが、いまのようでは、それら下準備を行う手段(連絡ちゃんねる)も機能していないのに、韓国政府は急に「高位級対話をしよう」と言い出したことになります。

なぜそんなに慌てるのか、そんなふうに慌てて対話をしたところで、成果は出せるのか。大いに疑問です。

 

(※2018年1月3日追記)

北朝鮮との会談の件ですが、北朝鮮が例外的に文在寅氏を「文在寅大統領」と呼びながら、階段に応じる構えを見せているとのことです。

北朝鮮もまた韓国を「朝鮮半島の南半分を違法占領している傀儡政権」としているため、韓国の指導者を「大統領」と呼ぶのは、極めて珍しいことです。

しかし、同時にICBM発射の可能性が高いと報道されており、北朝鮮の狙いはICBM発射による国際社会の反発を弱めるためのものではないか、との見方もできます。

 

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