北朝鮮には、マシキリョンという地域があります。朝鮮時代にはマスリョン(馬樹嶺)とも呼ばれましたが、いまはマシキリョン(馬息嶺)だとか。
ここにはスキー場があります。「外国からの観光客のためのリゾート」という設定で、「これで外国の人たちが(北)朝鮮に来て外貨を使うだろう!」と、金正恩氏が自分の治績(国を正しく治めた功績など)としています。いわば、このスキー場は、金正恩統治を合理化するための宣伝道具という側面があります。
・・・当然ながら、ここを実際に訪れた外国観光客はそう多くありません。北朝鮮ですら「どこが観光客向けリゾートだ」とバカにされているとも。
昨日の南北会談で、韓国側はここを南北スキーチームの共同訓練場所として使うことになりました。
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この馬息嶺(マシキリョン)のスキー場は、まずオリンピックチームが訓練するほど性能がいいわけでもないし、
この件で北朝鮮の住民たちや海外のマスコミなどにスキー場が紹介されると「やはり馬息嶺スキー場が成功した!金正恩同志マンセーマンセー」と、オリンピックが政治宣伝に利用される恐れが高くなります。
しかも、イギリス外交部のJoyce Analay次官が「あのスキー場は子どもたちの強制労働で作られたものだ」と書面で忠告したことも明らかになりました。
また、もし韓国側がスキー場の「利用料」を払うと、安保理の制裁決議を違反するものではないのか(決議案は多額の現金の移動を制限している)、とも指摘されています。
http://v.media.daum.net/v/20180118091720513
http://v.media.daum.net/v/20180118031033300
http://v.media.daum.net/v/20180117203604336?d=y
朝鮮日報によると「マシキリョンのスキー場は、事故が多くて営業を中断することも多い」そうですが・・・
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