韓国の康京和(カンギョンファ)外交部長官が、ジュネーブで開幕した第37回国連人権理事会(UNHRC)総会高位級会合の基調演説で、
「慰安婦問題を解決しようとする努力に、被害者中心のアプローチが欠けていたことを認める」、「過去の過ちが繰り返されように、現在および将来の世代が歴史の教訓を学ぶようにすることが重要である」などと慰安婦問題を言及しました。慰安婦合意の後は、韓国は国際社会で慰安婦問題を言及しませんでした。
ただ、「日本」「性奴隷」などの表現は無かった、とのことです。
日本はこの件で「すでに終わった問題だ」と抗議しました。
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<伊原純一ジュネーブ駐在日本大使は康長官の基調講演の後、現地で記者会見を開き、「(慰安婦問題は)日韓合意で解決済みの問題」、「(長官の発言は到底容認できない」と主張した>、とのことでして。
http://v.media.daum.net/v/20180227084956762?d=y
ソース記事にはありませんが、「被害者や市民団体と協力していく」とも述べたとのことで・・
慰安婦合意には政府が慰安婦関連活動に支援しないという内容もあったはずです。韓国の市民団体の政治権力化が進む中、この発言も要注意です。
抗議した日本側の反応はゴモットモ、なものです。しかし、前にも書いたことがありますが、韓国が慰安婦問題の解決そのものを望んでいません。慰安婦問題は、日本を攻撃するための武器ですから。解決されたら、韓国としては困ります。そんな韓国に「合意したから履行しろ」とまともな言葉をかけたところで、もはやそれは韓国にとって「嫌がらせ」でしかありません。
現に、韓国が政府公式に「履行しないからな」と宣言している今、「履行しろ」という言葉にも、相応の圧力が無いと、効果は薄いでしょう。
もうすぐ31節です。いままでの発言を繰り返すだけか、それとも何か新しい「ネタ提供」になるかはわかりませんが、文在寅大統領も慰安婦問題に言及しないわけにはいかないでしょう。どんな発言が出てくるのか、注目してみます。
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