安倍が焦って米国に走っていく、安倍は日本パッシング(日本疎外)に眠れないだろう、韓国ではそんな記事が目立っています。
その中でもっとも気になったのは、ヘラルド経済の記事です。どこがどう気になったのか、部分引用します。
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<・・安倍総理の側近である河井克行・自民党総裁外交特報も、7日米国ワシントンで行った講演で、「南北対話を進める北朝鮮の最終的な狙いは、在韓米軍の撤退と韓米同盟の解体」と、南北対話の雰囲気を毀損することに焦点を合わせた・・(中略)・・彼は、南北首脳会談について「核・ミサイル問題の解決に進展がないにも政治ショーで緊張が低いように演出しているにすぎない」と付け加えた・・>
http://v.media.daum.net/v/20180308182858833
「北朝鮮の最終的な狙いは、在韓米軍の撤退と韓米同盟の解体だ」という指摘すらも、「雰囲気を傷つけるためのもの」として認識されていることがわかります。
これがもはや韓国の普通の認識なのか、それとも「韓国の敵たる大悪人」安倍政権の人が言ったことだから、無条件でその「反対側」に立っただけなのか。
どちらにせよ、ある古い皮肉を思い出しました。
「統一はまだだけど、赤化はもう出来てる」です。
金大中大統領の頃、ネットでは保守支持の人たちの間で少しだけ流行りました。北朝鮮の「赤化統一」を「赤化」と「統一」にわけて、「統一はまだだけど、赤化ならもう出来てる」、と。
これなら、文在寅氏が夢見る連邦制統一は、私が思っているより早いかもしれない・・そんな気もします。文氏の統一論は、「連合段階(北朝鮮の連邦制の初期段階と似ているもの)には、南北の当局者がその気になればすぐにでも出来る」となっています。金大中氏の3段階統一論から来ています。
余談ですが、米朝対話が一般化すると、もっとも疎外されるのは韓国でしょう。古くから韓国をスルーして米国と話すことを、北朝鮮は「通米封南」として、一つの戦略としてきました。
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