韓国の地上波放送SBSが、森友問題を次のように分析し、報道しました。
まずは(無駄に長いので)最後の部分だけ引用してみます。
<(日本会議が安倍総理を「尻尾切り」しようとしているという内容の後に)・・極右の総本山を自認する「日本会議」としては、政権はまた作ることができると考えてのことだろう。
(ここから「続きを読む」の後になります)
まだ与党である自民党が圧倒的な国会の議席を持っている。内閣制国家である日本では絶対与党はすなわち国を意味する。ポスト安倍になる自民党の政治家の中でも、多くは安倍に劣らない極右性向を表わしている。小池東京都知事のような場合、安倍総理よりもはるかに極右だ。反韓感情を現わすことも安倍総理の比ではない。日本の極右には代案が(安倍総理の後を継ぐ人が)溢れている。
真の連帯は破局もともにするものだろうけど、世の中にそんな連帯はどれ位あるのだろう。また代替材が十分な状況である。安倍政権が追い詰められると、日本の極右は果たして背を向けるだろうか?今のところ、生き残るためにそうする可能性が高い。結末がどのように飛ぶか、森友スキャンダルのもう一つの観戦ポイントだ>
http://v.media.daum.net/v/20180315182401585
引用しておいて何ですが、記事の内容にはまったく興味がありません。ただ、「あれ?これ、どっかで見たような構図だ」と思いました。さすがにいまさらソースは出せませんが、何度か見たことがあります。
大統領関連だと・・確か、金大中大統領の息子さんたちが賄賂か何かで逮捕されたときのことです。<韓国の左派勢力には、彼らを操る「総本山たる裏の勢力」があって、金大中は用済みだからもう切り捨てるだろう。そうしないと左派政権そのものが終わるからだ>という構図を主張する人たちがいました。
そして李明博大統領の支持率が落ちた時にも、<韓国の保守勢力は軍事政権の亡霊によって操られている。朴槿恵を大統領にするために李明博を切り捨てるだろう>という主張がありました。なんだっかな・・なにかの組織名まで出す人もいましたが。
韓国は、こういう「裏の勢力が暗躍している」設定が大好きです。言い換えれば、世の中が陰謀論みたいななにかで出来ている、「実態のわからない悪」に支配されているという設定が大好きです。
例えば、ある組織が裏で各国の大統領を操っているとかそういうのあるじゃないですか。映画とかアニメとかで。もちろん規模や深度(笑)は違えど、そういうのをリアルで信じています。
本ブログで韓国社会を「問題があるそれ自体より、問題が改善しないことが本当の問題」と書いてきたことと、関係がある気もします。「裏の組織」というものは、「人(政治指導者など)が変わっても社会が変わらない」ことへの、韓国民なりの漠然な「答え」のかもしれないからです。恨(ハン)の情緒、「私の正当な権利を不当な手段で奪った『誰か』」とも、どことなく合っている気もします。
せまるショッカー、わが権利狙う黒い影。でも仮面ライダーはいません。韓国社会で『正義』は得をするためのものです。ライダーみたいに「損をしながらも正義を貫く」は、韓国では流行りません。
♨ 著書関連のお知らせ ♨
・11冊目にして「日韓比較論」第二弾、「人を楽にしてくれる国・日本~韓国人による日韓比較論~」が発売中です!
・10冊目「なぜ日本のご飯は美味しいのか」、9冊目「韓国人による末韓論(扶桑社新書)」も発売中です
・他にも韓国の反日思想に対する考察をまとめたシリーズがございます。それぞれ、重点を置いた部分が違います。今までのシンシアリーの拙著については、書籍紹介ページをご覧ください。