韓国左派のもっとも「変わった」特徴を一つだけ選べというなら、私は「愛国を否定する」特徴を選びます。これは、なかなか他の国の左派思想には無いことだと聞いています。
国旗、国歌など、国家を象徴するものを忌避するのもそうですが、彼らはなぜか「国家」という概念を格下にしようとします。
国を良くするために戦うのではなく、国を否定するために戦うとでも言いましょうか。
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日本の場合にも「愛国心はダメだ」と主張する人たちがいると聞きましたが・・・
韓国の場合になぜ彼らが「愛国」を否定するのかというと、「国」より上位の概念である「民族」があるからです。
大韓民国は、民族国家の誕生を邪魔して外国勢力の手によって生まれた、「失敗作」でしかない。それが韓国左派の世界観です。
前の左派政権の時、韓国は「民族」と言う言葉を前面に出して上位で高貴なものとしました。同時に、軍事政権を叩くことで、「国家」としての概念、例えば安保などを徹底的に「下位」の概念にしました。
同じことが、最近の韓国でも起きています。
韓国日報に載っているある記事(寄稿文)から、部分引用します。
<今日、愛国心という概念は、正常な知性人なら忌避するものとなった。名前に愛国の字をつけたいくつかの団体が、名誉とはかけ離れた行為をあまりにも頻繁に犯したからだ。3.1節には、ある群れの人たちが「希望ろうそく」の造形物を殴っ壊し火をつけた。私はその光化門に寄って、現場の近くを通ることになったが、お日様の下で公共造形物を壊した人たちが、太極旗を振っていた。
恥はまともな人だけが感じる感情である。著名な進歩派(リベラル派)の人に会ったことがある。彼は私が国家慶祝日に太極旗を掲げると言うと、彼はびっくりして意外だという反応を見せた。理由を尋ねたら、太極旗と、その数多くの自称愛国者たちの教養の無さと無秩序が自動的に浮かび上がるからだという返事が聞けた。そんなイメージが恥を作る。太極旗を掲げると、自分が彼らと同類とされるからである。
多くを学んだ若い人ほど愛国の価値を低く見ている理由もここにある。 3年前リサーチ・アンド・リサーチが発表した国民意識調査によると、国民統合のために努力すべきことは何かという質問に、壮年層は「愛国心」を多く挙げたが、若い世代に下がるほどその割合が減り、20代はわずか6.2%であった。また、学歴が高いほど愛国心を挙げる割合は格段に落ち、大卒以上では7.5%に過ぎなかった。最初から愛国心に拒否感を表わす人もいた。愛国心が高揚感はなく、反対の感情になったのだ・・>
http://v.media.daum.net/v/20180316135251077
「保守右派が愛国という言葉を使うから」が、寄稿文を書いた人が「愛国は恥ずかしい」と思う理由である、という論調です。
「国家統合のために必要なもの」を聞くと、韓国人はほぼ間違いなく「配慮」「格差問題」などを掲げます。愛国心が無いからだと答える人はそういません。データはデータとして認めますが、寄稿文の内容本文とこのデータにこれといった繋がりは無い気もします。
言い換えれば、「愛国なんか朴槿恵支持派がやることだ」という内容にも見えますが、私は目も曇ってしまったのでしょうか?
韓国社会では、善悪論もどきにより「善でないのは悪」という単純な理屈のもと、世論が作られます。
いま左派に必要なのは、まさに「愛国など悪(保守派)のやること」とし、国より上位概念である「民族」の団結を呼びかけることです。この寄稿文は、その流れに乗っているものだと言えましょう。
「じゃ、文在寅氏がやっていることは、愛国ではないのですか?」という質問で全てを論破できる、とても幼稚な展開ですが。二元論ってそういうものですから。
ただ一つ、恥が愛国の形を変えることはあります。「恥はまともな人だけが感じるものだ」・・この文を書いた人は、韓国の反日思想に「恥」を感じたことがあるのでしょうか。
恥韓論というタイトルもそうでしたが、「恥」は「知」でもあります。
「知る」ことで恥ずかしくなることもあり、好きなものをもっと「知る」ために動くこともあります。
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