北朝鮮が言う「朝鮮半島非核化」というのがどういう意味なのか、についてのエントリーとなります。
ほとんどのマスコミがちゃんと書かない(全然書かないわけではありませんが超マイナー)内容でもあります。
本エントリーも、よく引用する「アジア経済」と、あまり引用しないネットメディア「民衆の声」からとなります。
さて、北朝鮮の言う「朝鮮半島非核化」はどんなものでしょうか。
(ここから「続きを読む」の後になります)
2013年4月にも、「今」と似たような状況でした。さすがに首脳会談などの話は無かったし朴槿恵政権も米国に協力的でしたが、パターンは今と似ていました。当時、米国は「非核化するなら対話してもいい」とし、対話を試みました。あのときも、北朝鮮は「北朝鮮は朝鮮半島非核化を望んでいる!(キリッ」としましたが、実はこんなことを言っていました。
<・・しかし、北朝鮮は米国の要求を非難しながらも、「朝鮮半島の非核化は昔も今も、私たちの軍隊と人民のゆるぎない意志だ」と明らかにした。北朝鮮はさらに「米国が朝鮮半島に持ってきた、核戦争のための手段が撤退することから朝鮮半島の非核化が開始されるものであり、それに世界の非核化へとつながる可能性がある」と強調した・・>
http://www.vop.co.kr/A00000623636.html
この時、北朝鮮は「非核化には同意するが、米国の核戦争手段(在韓米軍のことですね)が朝鮮半島にいるかぎり、非核化を議論することはできない」としていたわけです。
これが、北朝鮮が言う「朝鮮半島の非核化」です。
もう一つ、北朝鮮が言う「朝鮮半島の非核化」について、別の見方があります。核開発を諦める変わりに、「中国からの核の傘提供」確約を手に入れることです。
<・・一部では、二人(金正恩と習近平)が、北朝鮮が中国に非核化を約束する代わりに、中国が核の傘を提供することに合意した可能性もあるという観測も提起されている・・>
http://v.media.daum.net/v/20180328111216805
さて、「米軍撤収こそが非核化」と「中国の核の傘が非核化」、どちらなのか。それとも斜め上を行く第三の案があるのか。
前にも書きましたが、終戦協定は韓国の左派にとっては「やったー米軍撤収だー」になります。
27日の首脳会談で、終戦協定(もしかすると平和協定まで?)に関する話があるのかどうか、まずはそこから気になるところです。
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