自分でも「冒険しすぎた」と思っている(反省しているとは書かない)出来事の一つに、2016年にレナを連れて明洞聖堂に行った思い出があります。
久しぶりに旧ブログでもいかがでしょうか?本題とは違うのでリンクだけにします。「レナスレ」ですので苦手な方々はご注意を。「シスターレナ(※赤ずきんと明洞聖堂の写真を追加しました)」
でも、本題はそこではありません。そのエントリーにこんなことを書きました。<・・いつもながら、明洞や乙支路あたりは、複雑で人が多く、ちょっと苦手です。でも、人の多いところから少しだけ離れると、空いている建物(店が潰れて)も多く、ここも不景気の影から逃れることはできないでいるようです・・>
韓国人自営業に頼るしかない(引退後に自営業をしないと生活できない)こと、しかしその自営業が長い間不況であること。本ブログだけでなく、多くの韓国関連情報を扱うブログで、特に、何度も韓国を訪れた「楽韓WEB」さんの場合はなかなか集中的に、その問題を指摘してきました。
(ここから「続きを読む」の後になります)
そんな問題を知っている人たちは、揃ってこう言いました。「そんなに最低賃金上げるとやばいんじゃないですか?ムン(文)たん」。
雇用主は悪、 首領様は善・・韓国左派の基本パターンです。文在寅氏も例外ではありません。文政権の「正義の最低賃金引き上げ」のせいで、韓国の悪の組織の幹部(雇用主)たちからいろいろと悲鳴が聞こえました。
それに関連したデータが欲しいな・・と思っていましたが、それっぽい記述があったので紹介します。アジア経済です。
<・・企画財政部と雇用労働部によると、2月に卸・小売業、宿泊及び飲食店業、事業施設管理・賃貸サービス業など、最低賃金引き上げの影響を受けた雇用が14万5000個消えた。卸・小売業9万2000人、宿泊及び飲食店業2万2000人、事業施設管理・賃貸サービス業3万1000人など、1年前より大きく減った・・>
業種のチョイスは同意できます。これらは韓国で一般的に「零細自営業」とする業種で、特に宿泊・飲食は代表的ですから。ただ、何を基準にして「最低賃金引き上げの影響で消えた働き口」としているのかは記事に説明がありません。廃業理由などに「人件費」がかかわった数値なのでしょうか?
1月の失業手当申込みが去年の同じ期間より8.5%増えたそうだから、悪化したのは間違いないみたいです。自営業だと失業手当をちゃんと申し込めない場合が多いと聞いたこともありますが。
明洞の話もありました。<・・空っぽの店があちこちで見られた。「賃貸」レッテルも付いていた(店が潰れて、空いた店舗のままという意味)。ある明洞店主は「商売はうまくいかないのに家賃が上がりまくって、諦めて出ていく人が多い」、「今じゃ、臨時店舗の『カルセ』も入ってこない」と耳打ちした・・>。
2016年に私が見た風景は、幻ではなかったみたいですね。最低賃金引き上げから100日。1000日後にどうなっているのでしょうか。
http://v.media.daum.net/v/20180409110252761
最後にちょっとだけ「オチ」です。
記者が取材をしていると、店主たちから「日曜には全ての店を休みにする法律を作るべきだ」という声が上がっていたそうです。休むと人件費がかかりませんから。
じゃ休めばいいじゃん・・とも思いますが、「隣の店が休まないからうちも休めない」ということで、法律ですべての店が休むようにすべきだ、と。
こういうのも、彼らの考える「公平」の一つの形なのでしょうか。
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