残金大乱

韓国側の記事には、「~大乱」というタイトルがよく目に付きます。

大きな騒ぎや混乱などが起こるという意味ですが、今日は「残金大乱」という新鮮(?)な言葉がありました。

残金大乱。なんか聞いただけでもニュアンスが思わしくないですが、いったい何の大乱なのか、ちょこっと書いてみます。

 

(ここから「続きを読む」の後になります)

韓国関連のニュース、特に経済関連のニュースをチェックされる方なら、傳貰(チョンセ、伝貰)という言葉をご存知でしょう。世界で韓国にしかない、特異な形の制度だと言われています。

借りる方(入者)が家主(大家)に、家の価格の一部(普通は3分の2~4分の3程度)を「保証金」として預け、家をまるごと借りる制度です。普通は2年契約。2年後には、保証金はそのまま返してもらえます。

大家に何の得があるのかというと、その金で投資をすればいいです。保証金に銀行から借金した分を加えて、家をもう一つ買えたりしました。どうせ不動産価格は上がるものだと思われていましたから。ぶっちゃけ、昔は銀行に預けておくだけでも5%以上の利子がもらえたからそれだけでもよかったのです。

この制度は、韓国の不動産市場を支えるだけでなく、家を持たない貰入者たちの生活を支える側面もあり(保証金は返してもらえるから資産が減ることはない)、韓国経済を回す大きな力でもありました。

ですが、最近はそれがうまくできず、月貰(普通に月々金をもらうこと)に転換したり、保証金を使ってしまう(または保証金を使った投資に失敗する)大家が増えました。保証金を使ってしまった場合は、新しい貰入者から保証金をもらって、前の貰入者に渡すというやり方が一般的です。言い換えれば、前の貰入者からすると、契約期間が終わったのに保証金を返してもらえない場合も多いです。

 

・・で、ここからが残金大乱の話です。

これも「投資」の一つの方法ですが、

例えば、Aという人が家を買うとします。

Aは契約金や前金などを払い、家を買います。まだ家の価格の全てを支払ったわけではありません。すなわち「残金」は支払っていません。

Aは、そのまま家を貸します(チョンセに出します)。

Bがその家を借りる(貰入者になる)ことにしました。

大家Aは貰入者Bから保証金をもらいます。

Aはその保証金で残金を払います。

おめでとうございます。エブリバディハッピーです(頭の中に限って)。

 

・・・ですが、江南など家の価格がべらぼうに高い地域で、チョンセ価格が急落しているとのことでして。

チョンセ価格(保証金)13億ウォンだったところが、9億ウォンまで下がった例もあるとか。

これでは、チョンセ保証金で残金を支払おうとしていた大家さんたちが大変なことになります。

<・・C仲介業者関係者は「契約金だけで分譲を受け、住宅保証金で残金を満たそうしていた一部の契約者は、厄介なことになった」、「残金納付期限までに貰入者が現れないと、延滞利息を支払うなど、『残金大乱』が来ることもある」と説明した・・>

http://v.media.daum.net/v/20180418060022283?d=y

9億ウォンで家を「借りる」かよ・・もう少し郊外に買ったほうがいいじゃない?って気もしますが、まぁ人それぞれですからそこはともかくして。

随分前から死ぬ死ぬといいながら、今日もしつこく耐えている韓国不動産市場でした。お月さまの加護があらんことを。

 

 

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