最近、また「ヤンバン叩き」が流行っています。本ブログでも扱いましたが、弱い立場の人に瓶をなげたり水をかけたりしたことで、韓進グループ(大韓航空など)CEO一家がターゲットになりました。
確かにあの一家の行動は、いろいろ、あってはいけないものでした。また、「常習的だ」という話もいろいろあるので、「なんなんだあいつら」と叩かれても仕方がないでしょう。法律的に何か問題がなかったのか、そんなところを探るのも必要でしょう。
でも、いつものこと、必要以上に叩く風潮になっています。小遣いを◯◯◯万ウォンももらっていた!とか、会長が出国する時には遂行員たちが飛行機離陸のあとにも空港で30分待機する!王様みたいだ!とか・・
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詳しく覚えているわけではありませんが、インターネットが普及してまだそう経ってない頃のことです。
テレビだったかネットだったか・・多分テレビだったと記憶していますが、「自転車で出退勤する外国の国会議員」が放送され、話題になりました。ちょうど国会議員関連で・・国会議員が外国製高級車に乗って、その運転手を見下した、というニュースが騒がれていました。あの時はまだ「甲の横暴」という言葉は無かったけど、いまなら間違いなく「甲」がどうとかと報道されたでしょう。
そういうこともあって、自転車で通う外国の国会議員は、韓国で「良い人」として認識され、「国会議員はああすべきだ」と皆が口を揃えました。
でも、それから1年ぐらい後、ネットメディアが「その後、自転車で出退勤する人がまったく増えていない」という記事を載せました。
(その外国の国会議員の影響を含めて)自転車で出退勤するようになった人が増えたのかを調べたところ、調査に応じてくれた一部の国会議員たちも、一般市民も、自転車出退勤は「全然増えてない」という内容でした。
私は自転車で出退勤することが無条件でいいことだとは思っていませんが、当時、「自転車出退勤の国会議員」さんを社会的に「良い人」と認識するなら、なぜ「私も自転車で出退勤しよう」とは誰も思わなかったのか?
そこには現実的にも心理的にもいろんな側面があり、いろんな分析ができましょうけど、一つだけ、韓国社会にはこういうのがあります。
「国会議員が高級車に乗るのはダメだ。なせなら私が乗れないから」。だから、自分で自転車に乗る理由が無いのです。
なにかあれば「甲」を叩く韓国ですが、韓国で甲乙問題が無くなることはありません。なぜなら、全員が「甲」になりたがっているからです。
恨(ハン)の民族だとか、「上は悪だ」とか言いながら、一時は(貴族階級の売買で)貴族階級が貴族でない階級より多かったと言われる朝鮮半島。
乙は甲が憎いわけではありません。羨ましいと思っているだけです。でも、羨ましいと言ったら負けです。とりあえず悪者にしないといけません。
なにかに似ている気もします。
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