「死者の名誉毀損」ということで、全斗煥氏の公判が始まります。
これは、実は518(光州民主化運動)と関わっている事案でもあります。どういうことなのか、説明してみます。
全元大統領は、去年出版した回顧録で、故チョ・ビオ神父を「悪質な嘘つき」、「仮面をかぶったサタン(悪魔)」と書きました。チョ神父は、1980年5月21日、光州で「ヘリコプター射撃」を目撃したと主張した人ですが、全斗煥氏側はこれを否定していました。この件が、「死者の名誉毀損」になったわけです。
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アジア経済の記事によると、「死者名誉毀損は、虚偽の事実を摘示して故人の名誉を毀損した場合に成立する。真実を摘示した場合には成立しない。このため、検察は当時、光州で出撃していたヘリコプターのパイロットや市民などを対象にヘリコプター射撃や全元大統領の介入があったかどうかなどを調査した後、全元大統領に犯罪の故意性が認められると判断した」、となっています。
http://v.media.daum.net/v/20180506083743175
http://v.media.daum.net/v/20180506115759569
すなわち、この件は死者名誉毀損などどうでもよく、ただ「ヘリ射撃があった」ことを法的に認めさせるのが目的だと見ていいでしょう。
二月、「ヘリ射撃の弾痕を見つけた!」とかなり話題になりましたが・・その時の画像がこれです。
私はミリタリーには知識ありませんが、ヘリ射撃にしては弱すぎると思いますが、どうでしょうか。
※画像は聯合ニュース(2月7日)キャプチャーとなります
http://v.media.daum.net/v/20180207103009473
あの時調査委員会は、「ヘリ射撃はあった。戦闘機が爆弾を装着して待機していた」と発表しました。
全元大統領は裁判に参席しない可能性が高いものの、いままでの裁判(追徴金を払わなかったことなど)とは違い今回は刑事裁判であるため、「強制」に裁判に参席させることもできるとのことです。
※NEW 5月10日発売のVoice6月号に寄稿文が載ることになりました。なぜ韓国の大統領は不幸な結末になるのか?というテーマです。
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