夢を持つのは自由?

韓国では珍しくない断食デモ(水だけ飲みながらデモをやること)。自由韓国党(旧セヌリ党)のキム・ソンテ議員がキム某氏(31歳の男)に暴行される事件がありました。

暴行の理由は、自由韓国党の基本方針で、キム・ソンテ議員の断食デモの理由でもある「板門店宣言は政治ショーにすぎない」という主張に憤怒したからだ、といいます。

こういうのも韓国では珍しくないので「『ムンパ』亜種か・・アップデートで追加されたのかな」と思ってブログでは扱いませんでした。

でも、昨日の記事で犯人のお父さんが妙なことを言っていたので、今日エントリーいたします。

 

(ここから「続きを読む」の後になります)

お父さん曰く、息子(犯人の男)K氏は大してムンパでもなく、前の選挙でムン・ジェイン氏に票を入れたわけでもないそうです。

K氏は長い間無職で、就職しようと結構頑張ったのにできなかった、とか。詳しくは就職が全然できなかったわけではなく、いわゆる超短期(とても短い期間の仕事)か、劣弱な環境のものしかなく、すぐやめてしまったといいます。詐欺にひっかかったこともあるとか。

そこでK氏は、「統一できたら、北朝鮮で就職できるだろう」という希望を抱くようになった、といいます。そして、その希望を否定する自由韓国党が嫌いになって、デモ中の議員を殴った、と。

http://v.media.daum.net/v/20180508181700908?d=y

 

記事には求職メールなどが画像ファイルで載っていますが、K氏は会社側に「急変する世界の中でそびえ立つ大韓民国を作るために御苦労なさってありがとうございます」と書いたりしています。

随分前から、恥韓論の頃からだと思いますが、「頭の中の韓国と現実の韓国の差に苦しむ人たちもいる」という内容を書いてきました。もちろんその悩みを肯定的に活かせるわけではなく、誰かのせいにするだけですけど。

その「差」を、ひょっとして「統一できてないから」だと思っているのでしょうか。特に、前の左派政権で親北思想を教えられた人たち(2000年前後中高生だったなら30~40代になりますね)は。

気楽に「夢を持つのは自由だ」という人たちもいますが、世界のどこかには自由を持つ夢のために血を流している人たちもいます・・・残念無念。

 

 

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