体制保障と言われても

久々のソースなしエントリーです。

韓国側のニュースでは、最近「朝鮮半島の冷戦がやっと終わる」という論調をよく目にします。

チョウセンハントウノレイセンとやらが終わるという認識そのものがズレている気もしますが、とりあえず本エントリーでは韓国側の論調に合わせて、「北朝鮮が非核化して米国とも韓国との平和路線で南北がいろいろ交流イチャイチャ」を「朝鮮半島の冷戦が終わる」と同じ意味にします。悪意ある書き方です、はい。

まっさきに、その冷戦(を見据えての措置)のおかげで生まれ、冷戦のおかげで成長でき、その冷戦(からの流れ)で守られてきたのが韓国ですから・・それが終わると喜んでいいのか?が気になります。

「終わる」を楽しみにできるのは、終わりの次に備えている者だけ。朝鮮半島の冷戦が終わった後に対し、韓国は、バラ色の夢しか見ていません。

 

(ここから「続きを読む」の後になります)

「北朝鮮が体制保障のために核を諦めた(『諦める』じゃなく、『諦めた』)」という論調も同じもので、非核化を既成事実とし、「もう米国が答える番だ」としています。

体制保障ってなんだろう?と疑問です。

韓国側は多分、北朝鮮が体制を守るために路線を変えたと思いたいのでしょう。北朝鮮が核を諦め、対話路線を取って、平和を選んだ。これからは優秀な韓民族(朝鮮民族)同士で朝鮮半島の平和を作っていく、と。

 

 

韓国の反日思想は、「日本を恐れている」という内心が含まれています。同じく、北朝鮮の反米思想(反帝国主義思想)にも、米国を恐れているという側面は十分にあります。核がどうとかとしてきたけど、強くなる制裁、聞こえてくる軍事オプション発言などで、北朝鮮が恐れをなして「核を諦めるから体制は保障してください」と言ってきた可能性も無いわけではありません。

でも、それだけでしょうか。ここで一つ考えておきたいのは、「冷戦が終わる」の「その次」に、北朝鮮も備えていないのか?という見方です。

北朝鮮は一応「政権」にはなっていますが、他の国には無い「世襲」という特徴があります(もともと社会主義国家では階級そのものを否定するため、権力の世襲も認めていません)。北朝鮮は「王朝」です。

その王朝を守ってきたのが、北朝鮮の「閉鎖性」です。北朝鮮が、王朝を守るほどの閉鎖性を、韓国との人的・物的交流の中でも維持できるのか?「外に敵を作る」路線の説得力も弱くなるでしょうし。

「北朝鮮が体制保障のために平和を選んだ」という考えは、どう見ても成立しません。北朝鮮が本当に体制保障を考えているなら、まともな意味で(CVIDなど)の非核化などしません。平和を選んだ時点で、その王朝は維持できないからです。

朝鮮半島の冷戦が本当に終わるために必要なものは、北朝鮮の体制保障ではなく、北朝鮮の体制崩壊です。

もう一つあるなら、韓国の体制(自由民主主義)が崩壊する手もあります。一応、冷戦は終わるでしょう。

最後に、韓国側の記事が朝鮮半島の冷戦が終わるとする趣旨は、まるで「在韓米軍の弱体化(または撤収)」を望んでいるように見えます。在韓米軍と書けばまた「セッカル論(色論、左・右の理念論争)」と叩かれるから、迂回的にそう書いているだけです。これも同じで、「その後はどうするん?」を考えていないのでしょうか。

 

 著書関連のお知らせ ♨

アマゾン予約開始です!

・12冊目、「韓国人による罪韓論」が2018年6月2日に発売予定です。

今回は2018年になってからの出来事、北朝鮮の非核化問題、南北首脳会談のこと、韓国社会の親北化、韓国社会にあふれている市民団体の政治権力化と直接民主主義への渇望、そして慰安婦合意不履行宣言のことなどを扱っております。

・11冊目にして「日韓比較論」第二弾、「人を楽にしてくれる国・日本~韓国人による日韓比較論~」が発売中です!

 5月10日発売のVoice6月号に寄稿文が載ることになりました。なぜ韓国の大統領は不幸な結末になるのか?というテーマです。

・他にも韓国の反日思想に対する考察をまとめたシリーズがございます。それぞれ、重点を置いた部分が違います。今までのシンシアリーの拙著については、書籍紹介ページをご覧ください。

132+

© 2020 シンシアリーのブログ Powered by AFFINGER5