ハンギョレ新聞に、「怒った金正恩、ゲームのルールを破ったのは誰だ」という記事がありました。
左派新聞への寄稿とはいえ、中央大学と北朝鮮大学院(北朝鮮・統一分野専門の大学院)の教授2人が書いた内容のものですが・・
基本的には「もらうことだけ考えないで、与えることも考えろ(北朝鮮の非核化ばかり強調するな)」という趣旨になっています。
これといって資料や根拠、情況説明をしているわけでもないのにべらぼうに長いので、最後の部分だけ引用します。
(ここから「続きを読む」の後になります)
「朝鮮半島の冷戦解体は、国際秩序を変えるきっかけになるだろう。強大国中心の偏向外交を越えて国際規範を適切に活用して作られなければならない。何よりも、軍事的な方法による安全保障と防衛を考えてきた私たちの思考とパラダイム自体を完全に変えなければならない。国の内外の「挑戦」がとても強いだろう。結局、規範と利益の問題だ。規範的に皆が平和を望んでいるが、どのような条件でのどのような平和なのかが問題だ。皆の利益になる平和こそ長く続くことが可能である。」
http://v.media.daum.net/v/20180521143808683?rcmd=rn
遠回しに言ってるけど、「北朝鮮に一方的に要求するのは正しい平和じゃない」と言いたいようです。ゲームのルールを破ったの北朝鮮に一方的に要求する勢力(日米)だ、と。最近、韓国のネットでもこの主張が主流です。「北朝鮮の意見も受け入れろ」すなわちCVIDなんか要求するな、という主張です。ネチズンから大学教授まで揃いも揃って・・(苦笑
彼らは「北朝鮮を責めている方(日米)が悪い」としたいだけでしょうけど、日米、いや国際社会が北朝鮮と「話し合い」をしなかったわけでもありません。もうこれ以上騙されないとしているだけです。そう考えると、「誰がゲームのルールを破ったのか」という質問には即答できます。「北朝鮮が破りましたが、それがなにか」。
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