中央日報が、トランプ氏と文在寅氏の記者会見(首脳会談の前)の様子を報道しました。首脳会談はさすがに「後で伝えられたこと」に頼るしかないのでどうしても憶測が入りますが、記者会見なら記者たちが直接見たわけですから、信憑性がありますね。記事の主張は、一言で「うわ、不信感半端ない」です。
記事によると、トランプ大統領は「習近平に会ってから金正恩の態度が変わった」など中国への強い不信を示し、その直後に「この点について文在寅大統領の考えを聞いてみよう」と文在寅大統領に意見を聞きました。しかし、文大統領が答える前に「でも彼を困らせたくはないな。中国の隣で暮らしているじゃありませんか」と話しました。
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「文大統領は中国の顔色を気にして意見が言えないとわかっていて、あえて聞いてみた」ということでしょう。実際この後、文大統領は「トランプ大統領が世界的な大転換を成し遂げるだろう」と話し、中国については言及しませんでした。
そして、記事の最後の部分です。
<・・会見の最後、韓国記者団が文大統領に「北の態度変化への懸念が出ている状況で、韓国は仲介の役割をどのようにしていくのか」を尋ねた。文大統領が「私は米朝首脳会談が予定通り正しく行われると確信している。私の役割は米国と北朝鮮の間の仲介をする立場というよりも、米朝首脳会談の成功のために、米国と緊密に共助、協調していく関係です」と韓国語で答えた。するとトランプ大統領は笑いながら「私は通訳を聞く必要はない。以前にも聞いた話だろうと確信しているからだ」としながら通訳を止め、会見を一方的に終えた>
http://v.media.daum.net/v/20180524010914678
中国の件と最後の部分、引用した二つの部分を照らし合わせてみると、トランプ大統領は文大統領に「あなたもどうせ中国側の人でしょう?」と出来る限り控え目に示したのでしょう。
記事はまず記事は「記者会見、しかも国内政治ネタにまで時間を使う記者会見で、トランプ大統領はほとんど一人で答えた。文在寅大統領は座っていただけ」という点、そして「その記者会見のせいで30分予定だった首脳会談が21分になった(記者会見が36分)」とし「外交欠礼だ」としています。しかし、これは欠礼というより、ある種の敵視といってもいいじゃないでしょうか。大統領が同盟国大統領の通訳を止めて会見を終えたなんて、聞いたことがありません。
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