韓国の教授「英霊なんか情けない日本人の考え方だ。護国英霊という言葉を使うな!」

今日はヒョンチュンイル(顯忠日)といって、「国のために命を亡くした方々」のための日です。韓国では「殉国先烈」「護国英霊」という言葉を使ったりします。公式に決まっているのかどうかはわかりませんが、「殉国先烈」は独、「護国英霊」は朝鮮戦争で亡くなった兵士の方々に使う言葉になっています。

詳しくは朝鮮戦争に限られる概念ではありませんが、国立墓地には圧倒的に朝鮮戦争で亡くなった兵士が多く、私の世代だと「朝鮮戦争で殉国した方々のための日」というイメージが強いです。この日は決まった時間に黙祷を捧げることになっています。

・・ですが、「護国英霊という言葉を使うな。鬼神(人の霊)に国を守ってもらうなど愚かな日本人の考えだ」という声が上がっているそうです。

 

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忠清道のローカル新聞の記事です。

<韓国国民であれば、顯忠日といえば 「殉国先烈、護国英霊への黙祷」を思い出す。一般的に「殉国烈士」は独立運動の過程で犠牲になった方々を意味し、「護国英霊」は朝鮮戦争で犠牲になった方々のことだと考えがちである。しかし、「完全に間違っている。すぐに廃棄しなければならない表現である」という主張が提起された。

歴史学者チョン・オヨン教授は6日、フェイスブックで「護国英霊は国を守ってくれる英明な鬼神(※鬼神は、韓国では「お化け」という意味です。もとは中国語で、人の霊のことです)」という意味で、我が国では、本来、このような概念がなかった」、「日本の神道の概念である護国英霊を国家の公式黙祷に追加したのは2010年、李明博政権の時だ」と回想した。

彼は特に「国を守っ亡くなった方々に感謝してその方たちの犠牲を無駄にしないと決意するのが生きている人々のやることだ」、「国を守って亡くなった方々の魂に再び国を守ってもらうことは恥ずかしくて情けない日本人の考えがちなことだ」と批判した・・・>

http://www.goodmorningcc.com/news/articleView.html?idxno=90957

 

別に、廃止したければ廃止すればいいでしょうけど・・「死んだ人の霊を英霊とする」を「情けない」と思うとは、さすがにこれは驚きです。

範囲は違いますが、この人、東西古今の全ての「宗教」の概念を例外なく否定しているのではないでしょうか。韓国人に宗教という考え方が足りない(無い?)と書いてきた本ブログですら、これは驚きです。

だからといって「韓国人は責任感が強い」わけでもありませんし。これは韓国内でも様々な形で「韓国人は責任意識が足りない」と指摘されていることです。

それに、なんで2010年に「英霊ってなに?」と指摘する人がいなかったのでしょうか。韓国でも正式輸入されケーブルテレビなどで何度も放送された某有名アニメシリーズ関連で「英霊」という表現が乱舞したときにも、その表現を不思議に思う人はいませんでした。普通、字幕付きで日本語のまま放送する強者(?)ケーブル局も関連サイトも雑誌も、韓国で使わない漢字は韓国式に変えるのが普通ですが、「英霊」は問題ありませんでした。

単に「日本式のものが嫌いだ」なだけなら、韓国の文化はほとんどが消えるでしょう。いま韓国を構成している文化のほぼ全ては、併合時代に日本によってもたらされたものですから。「韓国が日本に一方的に教えた」とする韓国側の主張は、そのコンプレックスの現れでしかありません。

 

2006年に初めて靖国神社に行ったときの写真です。英霊という字を読んでハッと思い出し、保存しておいたBDから引き出しました。

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