2014年「外交樹立で~」・2018年「制裁強調で~」

韓国側が主張する「日本は南北統一を妨害している」という理屈。韓国は、何で日本が統一の妨害をしていると思っているのでしょうか。ネットで聞こえてくる様々な、個人的な意見以外に、もう少し具体的なものは無いでしょうか。

公式にそんな意見が出てきたことは、私が知っているかぎりは、ありません。でも、統一に関連した重要な立場にいた人が書いた本はあります。

2014年に出版された、「罪深き日本、統一まで邪魔する気か~青春と克日民族主義~」という本です。

 

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書いた人は、許文道(ホ・ムンド)氏。70年代から朝鮮日報の日本特派員、駐日韓国大使館の首席公報官、さらに80年代末には大統領政務秘書、南北統一関連政策に深く関わる「国土統一院」の長官まで歴任した人です。

この本は、2010年に氏が連載していた内容をまとめたものですが(2014年の本なのに、「2010年には韓国が日本に勝つと日本人が書いた本がある!胸がドキドキする!」という文章が残っています。少しは直しなさい・・)、

「統一のためには民族主義が必要で、その民族主義に火をつけてくれるのは日本だ」としています。日本人は「道義を忘れてしまった民族(原文まま)」だから、絶対に過去を反省しない。そのため、韓民族の民族主義が燃え上がるしかないというのです。そして、統一にはその民族主義が必要であるとするのが、本の基本的な流れです。

この本で「日本は統一を妨害している」とする主張は、1行でまとめると、「日本が北朝鮮と外交関係を樹立し、韓国を封鎖し、対北朝鮮制裁に大きな穴を作ろうとしている」です。

2009年は、クリントン氏の北朝鮮訪問などで、再び北朝鮮が対話に応じようとしていました。執筆時期から考えると、筆者は、その場に日本を入れてはならないと考えたのでしょう。

 

これは、最近の韓国側の主張とは真逆のものです。最近の「日本は統一を妨害している」という主張は、基本的には「日本は北朝鮮との緊張関係を政治利用するためである」、「北朝鮮への制裁を強調しているのは安倍政権の『北風』工作」などです。日本パッシング記事が溢れていたのは、皆さんもよくご存知でしょう。

こうしてみると、韓国が言う「日本は統一を妨害している」という主張は、実は結論ありきで、「日本が統一を妨害していないはずがない」という考えの現れであることがよくわかります。

「偉大なる韓民族が一つになるのを日本が恐れている」という漠然な自民族中心主義が、「日本がそれを妨害している」という設定を必要としているのです。

もし日本が「面倒くさいけど、別に妨害なんかしていないけど?」とするなら、韓民族の偉大さという設定が難しくなるからです。

 

ありえないことではありますが、もし日本が分断されているなら、韓国はそれを間違いなく妨害するでしょう。韓国は、日本を恐れているからです。

 

 

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