北朝鮮の魚雷で爆沈した天安艦の生存者たちが、右派からも左派からも捨てられ、韓国を離れているという内容の記事がありました。
<天安艦の生存将兵58人は外傷後ストレス障害(PTSD)を経ながらも、政府と軍、社会のどこからも、真の慰めと助けを受けることができなかった。保守勢力にとっては利用され、進歩(左派)勢力からは敬遠された。軍隊は彼らに「英雄」という見かけの良い称号をつけた、その後「敗残兵」として扱った。社会的レッテルはなかなか剥がせない。職業軍人になって耐えようとするものの、結局は軍を離れる人もいる。韓国での生活に耐えられず、国を離れた人もいる・・>
http://v.media.daum.net/v/20180716081608122?d=y
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生存兵の話だと、爆発の後には何がなんだか把握ができなかったといいます。この生存兵は、当時、兵役で海軍にいました。彼は、爆沈以外の可能性はありえないとしています(ハンギョレ新聞はいままで天安艦を「爆沈」ではなく「沈没」としてきたけど、この記事だけは彼らの意見を尊重して「爆沈」という用語を使っている、と前置きしています)。
誰かが艦長に「か、艦尾がありません(すでに真っ二つにされている)」と報告するのを聞いて、艦尾のほうを見たら本当に何も無くて、「え、本当に無い・・」と呆れたとも。状況が把握できなかったから何をどうすればいいのかもわからなかったし、これといってなにもできなかった・・単にパニックを経験しただけでなく、それがトラウマになっているようです。
当時から、政府は生存兵たちにこれといってアフターケアなどをせず、野党側やリベラル派は彼らの証言を目の敵にしました。結局、韓国を離れて外国に行く人たちも多いそうです。記事では直接言及していませんが、最近の「親北」の雰囲気に耐えられなかったのかもしれません。
しかし、記事の内容によると、フランスに引っ越した生存兵の一人は、知り合いから「おまえ、本当は沈没したのに爆沈だと嘘ついてんだろう」と真っ先に言われたそうです。
どこに行っても、韓国人と一緒にいるかぎり、この話題から彼らが自由になることはできないでしょう。
セウォル号被害者たちは、韓国に不満を言いながらも、韓国を離れる人はいません。しかし、天安艦の生存兵たちは、これといって不満も表明せず、韓国を離れ、それでも自由にはなれずにいるのですね。残念なことです。
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